もう1つの課題は

にっちゃんと看護師さんが仲良しになれる事。

BCRに入ると付き添いが出来なくなるので、にっちゃんの変化にも気づいてもらうるように。




これはもうただただ

「私がにっちゃんと離れる」事しかなく。





にっちゃんと離れる=お兄ちゃん時間




だと頭を切り替えていました。


もちろんにっちゃんとは離れたくない。

だけど、お兄ちゃんとも離れたくない。

私はにっちゃんが生まれてからずっと、

どちらか片方としか過ごせない生活でした。




慣れたと言えば慣れているのか。

1年以上もこの状況だと

慣れざるを得ないというか




なので、

年長さんだったお兄ちゃんの

幼稚園のイベントの時には全て自宅に戻りました。




参観日、マラソン大会、卒園式入学式。




にっちゃんはお耳が聞こえないからか、

勘のいい子なんです。

なので、最初私が荷物を準備していると

何をしているか分からないけど、とにかくグズるし寝ません。

次からは準備をしていると不安な顔で見るようになりました。

最後の方には、もうテレビを見ているのに途中で泣き出します。

なので、私も準備は寝ている間にするか

ギリギリまで出来ませんでした。



だけど、知らない間に居なくなるのは絶対にしたくなくて。

私もにっちゃんにキチンと

「ママは居なくなりますよ!」というのは分かるようにしてました。




いつも使っているショルダーを見えるところに引っ掛けるようにしてました。

嫌かもしれないけど、虹なりに心の準備をしてくれたら有難いと思っていたので。




そのうち理解するようになって、

私が行く時は泣くけど、見えなくなったら泣き止んで。1人で遊んだり寝たり。

それなりに過ごしていたみたいです。



あとは母と看護師さん。

同じ部屋のママもLINEで報告してくれたり。

信頼してお願いしていました。





そして、お兄ちゃんと過ごす僅かな時間。





だいたい2泊していたので、

いつも帰る数日前に

何処に行く?何をする??と

色々計画していました。



いつも帰ればデートをして、

夜もくっついて寝て。

ずっとずーっと一緒に過ごしてました。




帰る前の日は

「明日行くの寂しいずっとママと一緒に居たい」と私にしがみつくように寝るようになってました。

付き添い入院を主人と交代しても、

私が病院に戻った日の夜は

「もう限界」と言って寝る時に泣いた。

と言って、主人は自宅に戻る前に

お兄ちゃんを病院に連れて来てくれたりしました。



そんな日は1時間程、

主人ににっちゃんをお願いして。

私はお兄ちゃんと手を繋いで売店に行き、

1つずつオヤツを買って。

一緒にお喋りしたり、一緒に携帯のゲームをしたりして。



2人だけの時間を過ごしました。



こんなのじゃ満たせる訳でもないけど、

私の自己満かもしれないけど。

これぐらいしか今の私に出来る事が思いつかなくて




ただ、今までずっと「寂しい」て言わなかったお兄ちゃんだから「寂しい」と言えるようになってくれたのは安心しました。


こうした時間も少ないかもしれないけど、作ってあげる事も出来るし。




だから、本当に

にっちゃんの移植が上手くいって、スムーズにいって。早く戻れる事を願っていました。