129日に転院が決まり、

お兄ちゃんにも話さないといけません。




以前から、

にっちゃんはいつか移植という治療をしなければならない。

移植というのは、とても大変な治療。

命を落とすこともあるかもしれない。

更なる障がいが増えるかもしれない。

今のにっちゃんの体の血を作る工事がほぼ機能していないから、血を作る工事の元になるものを貰わないといけない。

その為には、今の工事を全部潰さないといけない。

本当に大変な治療だから、にっちゃん1人ででは乗り越えれない。

お兄ちゃんだって、風邪を引いたらママがいないと不安やろ?

にっちゃんも同じ。しんどい時はママがいてあげないと。

にっちゃんを支えてあげないといけない。





だから、移植の時は

ママはにっちゃんと付き添い入院をする。





それで、ママは絶対にっちゃんを連れて

お家に帰ってくるから!



というのは話してました。





その時はお兄ちゃんも

「にっちゃん死なない?これ以上障がいは増えない?」

「にっちゃんが治るなら僕はかまわない。

ママ一緒にいてあげて!」

「時々は会えるよね?大丈夫!全然大丈夫!」

「移植をしたらにっちゃん治るんだ!嬉しい‼︎早く一緒に遊びたいし、一緒に寝たい!お世話もいっぱいする‼︎




本当に弟の為なら

自分の我慢を我慢だと感じてないんじゃないかと思う程、前向きに理解してくれていました。




助かりました。




だけど、私は欲張りなので、

「ママ行かないで〜涙」

「ママがいないと寂しい😞

とかも少し望んでましたが




ちょっと寂しいなんて思ってみたり。




そして、129日の転院の話しをしたら

少し寂しそうに

「分かった!生活発表会はいるよね?発表会まではいてね!」



そう言って

オズの魔法使いのライオン役と、

ジャンケンで勝ち取った大太鼓を

毎日一生懸命練習してました。




生活発表会当日。

一生懸命頑張る姿は、

何度見ても何度経験しても

カメラを構えながら胸がグッとなり

涙が溢れます。



こうやって

最後の生活発表会を見届けました。




そして

付き添い入院の準備をしながら、

寂しさに耐えれなかったのは

私の方でした。





準備をしながら

我慢出来ずに号泣をして

たまらなくなって、

お兄ちゃんの元に走って行って

泣きながら抱きしめてました。




すると

お兄ちゃんに

「僕だって寂しいんだけど、みんなで頑張るんでしょ!」と言われました。



お兄ちゃんも寂しいけど、こうやって頑張ろうとしてるんだ。

と、更にお兄ちゃんを愛おしくなりました。



私はそんな風に頑張れなく

毎日泣きながら過ごしました。

お兄ちゃんよりも

情けないママでした。



子どもと離れるのは本当に辛い。

どこでもドアがあればいいのに…

と何度も何度も思いました。