ある田舎の村に、2人の息子を持つ母親が住んでいた。
一人の息子は傘商人であり、もう一人の息子は草履を
売っていたが、すべての親がそうであるように、この
母親は毎日息子たちを心配し、憂いていた。
彼女は、雨が降れば草履売りの息子を心配し、太陽が
かんかんと照りつける日には傘商売をしている息子を
心配した。そのため、一日も心配しない日はなかった。
それを見ていた隣の家の人が気の毒に思い、彼女にこの
ように忠告した。
「雨が降る日には、傘商人の息子がよく稼げると思って
感謝し、天気の良い日には、草履売りの息子の商売がうま
くいくと思って感謝しなさいよ」
その言葉を聞くと、最もだと思った。そこで母親は考えを
変え、毎日感謝したため幸せになった。現実は全く変わって
いないが、心の情勢が変わったため、感謝することができる
ようになったのだ。
7月16日
一生感謝365日
ジョン.クゥアン