たずねよ | 舟華の紙遊びと本の部屋

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切り絵作家である紙好き本好きのアート系ブログです

5年以上ぶりに風邪をひきましてな、すっかり忘れていた風邪後の私の独特の症状が出て悶絶しております。

唇の裏にでっかいでっかい口内炎と歯肉炎。もりもりご飯食べたいしお腹すくのに食欲が出ねぇ;つД`)

普段飲まない紙パックのフルーツジュースでカロリー取ってますwいてぇ。

 

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いやはや、台風が接近する前にも関わらず火曜は暴風がすごかったですねぇ。

私は運よく雨が降り始める前に帰宅できたので暴風だけ大変ですみました

ただそんな夜はもう気圧にやられてどんよりなので、全てをぽーいってして、お布団に転がって本を読みます。

活字がダメな時はマンガ読みますw

というわけで(?)本の紹介木曜日ーヾ(*´∀`*)ノ

気圧安定しろこのやろーヾ(*´∀`*)ノ

 

『利休にたずねよ』 山本兼一

 

ずっと積んであって「いつ読もうか」となんとなく躊躇していた本でしたが、意を決して読んでみました。

 

なによりも文章が美しい。そして構成が素晴らしい。

侘び寂びで知られるお茶の世界を歩む利休の、その内に潜ませていながらもにじみ出てしまう茶や美しいと感じるものへの「執着」。

本人は隠しているつもりでも、秀吉だけではなく妻にさえにじみ出ているものを感じ取られてしまうほどの発酵。

その文章をぜひとも味わいながら読んでいただきたいものです。

 

史実だからまあネタバレじゃないと思って書くんですけども、利休は秀吉に切腹を命じられます。

そこから物語がはじまって、なんと時間を遡って展開していきます。

「切腹から始まったら利休の話終わっちゃうのでは?」と思いながら読み進めていたら遡る遡る。人生を現在(切腹のとき)から逆時計回りに進ませていきます。

これには驚きました。構成力えぐ…。

 

とまあ、この作品の文章の素晴らしさは私なんぞには語りえないところでしてねごにょごにょ。

歴史小説や時代小説が好きな方は読んでみて下さーい!ってことで。

 

 

舟華