日焼け止めの功罪(ビタミンDについて) | Dr.kiriの健康一本勝負

様々な研究論文などが掲載されていますがまだはっきりとしていません。
しかし不足する事はよくないことが分かっています。

強い日焼け止めはビタミンDの生産を阻害しているのではと言われています。


ビタミンD不足と血管についてある論文を引用してみました。


アメリカのエモリー大学医学部およびジョージア工科大学の予防衛生研究所がれる米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表した論文にはこう記されています。

研究の結果では、ビタミンDの不足は血管の健康を損ない、高血圧や心血管疾患のリスクを増加させると示している。

ビタミンDの濃度が増加した被験者は、血管の健康状態を改善し、血圧を下げることが出来た。


この研究の被験者554人の健康な平均年齢47歳の男女に行われた。

被験者の血液中の25-ヒ ドロキシビタミンD(日光浴などにより皮膚から生産されるものと食事から摂るビタミンD)の平均濃度は 1mlあたり31.8ナ ノグラムだった。

このグループでは、
14%の人がビタミンD欠乏と考えられる(1mlあ たり20ナノグラム未満)
33%の人がビタミン D不足と考えられる(1mlあたり30ナ ノグラム未満)

腕に血圧測定用バンドを巻いて膨らませ締め付けた後、バンドを外すことによって被験者の血管弛緩反応を調査しました。これは血管の弾力性を見る試験です。

さらに毛細血管の変化を測定し、動脈による血流変化に対する抵抗を調べました。

結果がこうです。

・ビタミンD濃度が低い人は、動脈硬化と血管機能障害があり
・ビタミンD欠乏症の人は、糖尿病や高血圧症と同等の血管障害がある。

測定後、
栄養補助食品や十分な日光浴などのいずれかからビタミンDを得た、
被験者の6か月後のビタミンD濃度が上昇した。

その結果、被験者の血圧を下げることが出来た。
と記されていました。

ビタミンD欠乏と血管機能障害との関係を示している今回の調査結果では、

特に中高年で増加する健康問題を防ぐために、ビタミンDの重要性を伝えていました。


注意: 白人女性が夏にビキニで20分ほど日光浴をすると約250μgが作られます。