『カエルの楽園』

新潮社

著:百田尚樹

 

最近巷で人気のこの本を手に取ってしまいました。

 

 

カエルの楽園カエルの楽園
1,404円
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百田尚樹さんの作品は、『永遠の0』を読みました。

そちらが非常に面白かったので、今回も期待を大きく膨らませながら読みました。

 

 

 

しかし、風刺が効きすぎているというのか、若い世代向けに書いているのか。

その辺りは浅慮な私にはわかりませんが

面白みに欠けました。

 

 

 

あらすじを簡単に書くと

 

とあるカエルたちが危険の多い住処に嫌気がさし

楽園を目指して旅をします。

 

数々の苦難を越えて辿り着いた国の名はナパージュ(完全にジャパンの逆読みじゃん)

カエルは二匹になってしまっていました。

 

ナパージュは平和そのものを体現するような国でした。

争いもなく、みな親切で優しい。

 

しかし、そこには不思議な教えがありました。

「カエルを信じろ

 カエルと争うな

 争うための力を持つな」

(非核三原則や憲法の5条を彷彿とさせます)

 

その教えにしたがいナパージュのカエルたちは生きています。

 

ここは楽園だと思った2匹のカエルはしばらくナパージュで暮らします。

 

そんな中、国の端にある崖を少しずつ登ってくる凶暴なカエル。

ナパージュのカエルたちはそれを見ても、見ているだけで終わってしまいます。

 

教えの順守を一番にしているがため、ついには凶暴なカエルたちに

ナパージュという国は乗っ取られてしまいましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

めでたくなんかないわー!!

 

今の日本という国の現状を風刺されていることがひしひしと伝わってきます。

平和の国として戦後から今までを過ごしてきた日本に危機感を植え付けたいのだと思います。

 

凶暴なカエルは、中国・ロシア・北朝鮮と言ったところでしょうか。

また、国を守ってくれているワシがいるのですが、彼の存在はアメリカを示唆しています。

 

物語として純粋に見れないせいで面白くないと私は思いますが。

中学生や高校生への社会勉強の一つとしてだったらいい作品ではないかと思います。

 

軍事力を持つべきか、持たざるべきか。

アメリカの庇護下にいつまでいられるのか。

と、議論するポイントはいくらでも出てきますけれど

 

平和ということについて、一度考え直す時期に来ているのではないでしょうかと

そういう思いで書かれて、これだけの反響を得ているということは、その思いは体現されているのでしょう。

 

「永遠の0」のイメージから読むと、肩透かしをくらいますので、それだけを注意してもらって

散々批判しましたが、これからの日本を考えたいという人は、読む価値がある本です。

 

 

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