誰も信用出来ない神戸教員間いじめの「神戸方式」実名あり! | ヤサグレもんの戯言

誰も信用出来ない神戸教員間いじめの「神戸方式」実名あり!

⬛️誰も信用出来ない神戸教員間いじめの「神戸方式」実名あり!

 一般的な教員人事は各地域の市の教育委員会が決めている。だが、神戸市には「神戸方式」と言われる「通常は市教委が人事を決めるが、校長同士が相談し『うちの先生をそちらに』等と教員の異動を決め、お互い了承したら教育委員会に承認を求めるという」特殊な決め方がある。

 いいように解釈すれば、現場の独立性があると言えるが、現場における隠蔽体質が蔓延するのであれば、校長による独裁的な学校を作る事が可能だ。

 神戸市立東須磨小学校の現仁王美貴校長は、同小学校の元教頭であり2代前の藤原高広校長のやり方を踏襲している可能性が高い。

 教育現場に対して何も物申せない神戸市教育委員会がある意味は、どこにあるのだ?

 「神戸方式」は、大きな分岐点に来ている事はいうまでもない。

⬛️神戸教員間いじめ、背景に教員人事の「神戸方式」…“現場重視が異常な事件を生む

神戸市立東須磨小学校


 教員の程度の低さに唖然茫然。そして学校現場での隠蔽は明らか。


 神戸市立東須磨小学校20代の男性A教員が、40代女性教員、長谷川雅代30代の男性教員、柴田祐介蔀俊(しとみたかし)佐志田英和の計4人によって、激辛カレーを無理やり口に入れる、目にカレーを塗る、焼き肉のたれや辛いスープを大量に飲ませる、ロール紙の芯でミミズ腫れになるまで尻を殴る、車の屋根を土足で踏む、若い女性教員にセクハラのメールを送信させる、等様々な嫌がらせの数々(神戸市教育委員会が未確認のものも含む)。A教員の代理人弁護士は1011日になり、兵庫県警に「暴行容疑」で被害届を提出。


 A教員は精神的苦痛等で今年春から呼吸困難や嘔吐の症状が現れ、9月の初めから休職し、家族が市教委に通報。嫌がらせは教育実習を終えたA教員2017年春に初任地として同小学校に赴任した頃から始まり、昨年から激しくなった。Aは今年7月に教頭に被害を訴えたが、被害を知った仁王美貴校長55)は4人に口頭注意だけで市教委には問題行為を報告せず、現場で握り潰した。


 A教員は同校長に手紙を送り、加害教員が撮影した嫌がらせの写真、嫌がる被害者を男性教員が羽交い絞めにして長谷川雅代教諭が口に激辛カレーを運んで喜ぶ様子が映る映像も渡していた。109日に会見した仁王校長は「許せない行為、校務から外した」とし、一方で対応の甘さを謝罪し涙を見せたが、隠蔽は明白。仁王校長は今春まで東須磨小で教頭だった。

 

 4人は「そこまで嫌がっているとは思わなかった。悪ふざけが過ぎた」と弁明。長谷川雅代教員らは生徒に「カレーを吐いたりするのが面白かった」と嬉々として話していたという。罪の意識はゼロだった。4人が「悪ふざけ」と言っている事に対しA教員の代理人は「嘘ではないかもしれないが、こうした事案の場合、殆どの加害者はそういう弁明をする。放置できる事案ではなく、刑事告訴も視野に入れている」と話す。どう考えても教壇に立つべき人間ではない4人が「指導力がある」等と評価されていたというから不思議。


 109日に仁王校長らが開いた会見は午後5時から4時間に及ぶ。ごまかそうとすれば長くなる。こうした事案は多くの場合、教育委員会の隠蔽指示が見受けられるが、今回は仁王校長、前校長ら現場サイドが隠蔽。仁王校長は会見中、加害教員の一人の男性教員が受け持っていた学年を口にした。すぐに「言ってはいけない事を言ってしまいました。個人が特定されるかもしれないので」等と盛んに繰り返し、あたかも被害教員よりも加害教員が大事な様子。


仁王校長らが開いた会見


「現場重視」の負の側面


 とはいえ、一体、なぜAに矛先が向いたのか。筆者も会見で盛んに同校長に尋ねたが、要領を得ない。ただ同校長は、A教員は当初、加害者の長谷川雅代教員を慕っていたが、ある時にプライバシーに関する情報を周囲に話されて疎遠になった事を明かした。とはいえ、それが標的にされた理由かどうかは不明。


 市教委によると、被害教員は3人の男性教員とも仲が良く、自宅にまで招かれたり遊びにいったりしていた。どこからその関係が崩れたのか。代理人は「A教員は、なぜ自分だけがそんなに攻撃されるのかがわからず大変悩んでいます」と打ち明ける。仮にA教員に(対して)は何の恨みもなかったとすれば、そこまでやれる感覚こそ余計、異常性に満ちている。


 A教員は、代理人を通して地元紙等に宛てた書面で、生徒へのメッセージを明かした。「先生はよく『虐められたら誰かに相談しなさい』と言ってましたね。しかし、その先生が助けを求められず最後に体調まで崩してしましました」と悔い、元気な姿を生徒に見せる事を望んでいる。


 「主犯格」とみられる長谷川雅代教員は、2代前の藤原高広校長が招聘。教育に詳しいある神戸市議は今回の事案の背景として、人事異動における「神戸方式」があると強調。「女帝とされる長谷川雅代先生藤原高広前々校長が引っ張ってきた人物で、他の教員も声を上げにくい」と見る。


 筆者は2人の子供を神戸の小中学校に通わせたが「神戸方式」等聞いた事がない為、市教委に確認すると「通常は市教委が人事を決めるが、校長同士が相談し『うちの先生をそちらに』等と教員の異動を決め、お互い了承したら教育委員会に承認を求めるというもの」という。ただ、市教委は「女帝と言われていた様な事は確認していない」とする。全て市教委が仕切るのではない「現場重視」は良い面もあろうが、こんなかたちで負の側面が出たのなら意味がない。


 異常な事案に久元喜蔵市長は激怒し、今後は教育委員会から市の部局に移管した調査チームを立ち上げる。とはいえ、市は「第三者」を強調するが、メンバーを決めるのは市である。悪質行為は「いじめ」や「ハラスメント」のレベルを超え、暴行、強要、器物損壊等の立派な刑事事案。有罪判決にならなければ教員資格は失わない。被害者の代理人は被害届を兵庫県警に出した。代理人は「捜査に着手してくれなければ刑事告訴も辞さない」としている。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)