ここまで言っていいのか、ヨドバシカメラの真実①
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ヨドバシカメラが、家電量販店の雄である理由は何であろう?
昨日、ZOZOTOWNの記事に絡めて以下の文章を書いた。
家電量販店の雄であるヨドバシカメラは、独自の流通システム(郵便システム同)を持ち、売上高はヤマダ電機の下で、1兆5738億円と6805億円と約3倍の開きがあるが、ヤマダ電機の経常利益が292億円に対しヨドバシカメラの経常利益は606円と、規模比からすると約5倍なのである。言い換えれば、ヨドバシカメラが1兆6000億円の売り上げを上げれば、経常利益が約1401億円となるのだ。
と。なぜ横並びとも思える家電量販店業界において、これだけの利益率格差が生まれるのであろう?
販売額が大きく、仕入額が大きければ仕入れ額が下がるのではないか?
ヤマダ電機の店舗数は745。グループ全体でいくと1万2000店舗を超える。
それに対してヨドバシカメラの店舗数は23店舗でしかない。
ヨドバシカメラは、家電量販店店舗数ランキング10位であるラオックスの38店舗に対して約半分、ヤマダ電機比でいくと1/521なのだ。
店舗数が多ければ、何が問題なのであろう?立地条件、店舗の大きさは加味しなくてはならないが、単純計算で固定費がヤマダ電機の場合、ヨドバシカメラに対して521倍掛かるのである。
以下も単純計算である。
仮に店舗年間固定費1,000万円とすると、掛ける521店舗で52億1,000万円となる。
固定費に触れる。
固定費とは、商品などの製造・販売数の増減に関係なく、毎期一定に支払う費用のこと。不変費とも言う。人件費、減価償却費、諸経費などがこれにあたる。ただし、物価の影響などで支出金額には変動が生じるため、毎期定額を支払う科目を固定費とする考え方もある。
上記から、いくら店舗数や売り上げが高くても、それは規模によるものであり、規模が大きくなれば出でいくお金も大きくなる事が分かるだろう。
⬛️メーカー側の支出の秘密
家電量販店に行けば、様々なメーカーの商品展示やSONY、Panasonicといった看板に出会う。
実は、ここにも秘密がある。
ヨドバシカメラの商品展示
ヨドバシカメラ東口店舗
読者の方には、上記掲載写真で秘密が分かったであろうか?
まずは1枚目の写真のTOSHIBA、REGZAの特別展示。メーカーからすれば、目立つ場所に商品を置きたい気持ちが大きい。それだけ、販売数は拡大し、しいては年間販売数に直結される。
その為、ヨドバシカメラはメーカーから展示スペース料を徴収している。
2枚目の写真にはPanasonicのBRAVIA、CanonのEOS Kissの看板が見える。
これもメーカー側から広告掲載料を徴収しているのだ。
何故、広告掲載料が取れるのか?
ヨドバシカメラの出店場所は、ターミナル駅の一等地にあり、他のビル群と同じく広告掲載価値が生まれるのである。
ターミナル駅であれば、人の流動は大きく、それだけ人の目に触れる機会も多いということになる。それは、地方における看板費用の比ではないのだ。
つづく