冬枯れの裸木から
雨のしずくが滴る日には
私はこころに
さみしい地図を描く
この道を辿っていけば
青い湖があって
岸辺に薄紅色の花が咲いている
貴方が描いた一枚の絵
故里にも似たその絵の
地図の在りかは本当だと
私の脳はたちまち
インプットしてしまった
でも絵のなかの道の向こうは
はるか彼方遠い道のりだと
貴方はいった
私の心が描いた地図が消えた日
わたしは決めた
絵の中の道を探して
本当をたしかめようと…
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