騙され、騙す
造りは、ライブハウスのような感じで、ツレとそこのバーテン兼店長、セキュリティの黒人と酒を呑みながら談笑していた。
暫くするとある男女が店に入って来た。
女の方は、顔見知りであった。
二人は、二階席に座り、ドリンクやら食べ物を注文する。
一見普通…
ただこのバー、男性は入口で住所、名前などを記入しないと入れない。
2~3時間経ち、男がチェックを申し出た。
店長が出した金額に目を丸めて驚いている。
その様子を下から見上げながら私は、黒人と笑っていた。
日本語の出来ない黒人と英語の出来ない私とのあいだで、紙とペンで談筆が繰り返される。ニアンスは大体解る。
クスクスと笑い合うフロアーとは対称的に凄みを見せる店長
そう
ツレに連れてこられた場所はぼったくりバーだった。
デートクラブの募集をかけてサクラの女に合わせて、このバーに連れてくる。
デートクラブでも金を取られて今ここでも金を取られ殴られているあの男。
騙されるヤツが悪い。
私の中に今でも残る言葉
だから、自分が騙されても文句は言わない。
騙されたり裏切られたりしない為に、金は、貸さない。物も貸さない。
他人に渡す時は、あげる。
ただ
それでも騙される事ぐらいいくらでもある。
その日の客は外人だった。直感でヤバイと思ったが、とりあえず仕事をした。
ホテルもかなり中心街から離れた所で、ことを終え集金する時に明らかに挙動不振になっていた。
(金にならん…)
と思い男の指示に従い車からおりた。
案の定車は、走り去った。逃げていく車を追い掛ける訳でもなく、タクシーを拾うべく大きな通りへと歩いていく。
トラブって殺されるのは嫌だった。
死ぬのだけは、ごめんだ。
楽しい事なんてないかもしれない。でもただ流れて生きていけばいいと思った。
お金が紙くずに見える
あの日から、噂が真実となっていった。
お金は、紙くずにしか見えなかった。欲しい物もなく、生活に不満があるのでもなく、ただセックスと言うゲームに身を投じていった。
そうして得たお金で、人におごり与えていった。いくら使っても財布からお金がなくならない。
服を買っても、一度袖を通しては、捨てていく。
すべてに無関心、ただ学校のベルがなれば、下校して駅のトイレで私服に着替えて、ゲームをする。
抱かれても何も感じない。たった二時間のゲームは、いい暇つぶしだった。
まったく知らない人とあうスリルも次第に薄れていく。
頭の中で、もっとスリルを味わいたいと思い始めていった。
それは、序次にまとまり静かに形になっていった。
あいかわらずゲームは、日課だったが、
高2の頃の私は、クラブに出かけ、気持ちいい低音に身を任せ、DJブースの中の沢山のディス達とクラブの常連達、深夜になるとどこからともなく沸いてくる奴等と一緒に馬鹿騒ぎをしてすごすことが多くなっていった。
この時期は、まともにバイトもしていた。ラーメン屋の店員として、学校が終わればバイト先に直行し、バイトが終われば、バイト仲間と呑みに行くか、クラブにいくか、ゲームをするか、家に帰ることのほうが、少なかった。
家族との衝突は、激しく父親から殴られたり、自室の私物が、すべて窓から外に捨てられていたり、母親は泣きながら、殴られる私を
「あんたが悪い」
といって止めは、しなかった。
悪循環がどんどん進んでいく。
昼間こっそりと家にもどり必要なものを持ち出しては、また出て行く・・・
そんな繰り返しだった。
紙くずにしか見えないお金をただひたすらに消費していった。
明るい部屋
アルコールのおかげで、身体の細部にわたるまで感覚がにぶっていたが、重くのしかかっている男性が、これから何をしようとしているかぐらいは、察しがついた。
頭の中では、かたくなに抵抗しているが、アルコールの束縛からは、逃げることができない。
身体は、まったく抵抗する動作をみせなかった。
脳からの指令は、遮断されていた。
心がないていた。
後悔した。
男性が、ことを終え隣りのベットにのしかかっていった。
すでに、友人とは、呼べないものの抵抗する声が、むなしく響いた。
放心状態の私の上には、今は、小太りの男性が、あほ面を覗かせていた。
瞳から涙は、出てこなかった。
海のさざ波と窓からさす朝日が、今でも脳裏にこびりついていた。
自分自身どれほどショックだったのか、量れない。
ただ、このときから、冷たくて暗い道の中に進みこんでいった。
何かから
逃げるように
あたたかさを否定して、自分が傷つかない様に、心がとじてしまった。
悪夢
中学から高校へは、形だけの入試試験が期末テストのかわりにおこなわれ、そのころ馬鹿に磨きのかかった自分は、入試の再試なるものを当時追試の常連だった友達と校長の目の前でうけることになった。
テストの問題は、予想以上に簡単で、形だけ何とか点をとらせたいと言う先生達の苦労が目に見えしまった。
小学生レベルの問題は、難なく合格点まで私を導いてくれた。
晴れて高校生である。
中学卒業と同時に当時いじめの対象だった明子が、他の学校に転校してしまった。
ある日
明子から家に電話がかかってきた。
「いいバイトがあるんだけどやらない?」
内容を聞くとあるホテルの宴会のコンパニオンのバイトであった。
何も考えず、高給につられそのバイトを引き受けた。
もちろん当日、明子とその姉も同席してコンパニオンのアルバイトであった。
その宴会は、選挙がどうとか・・・先生だとかの言葉が飛び交うような宴会であった。
たらふく酒を飲み、明子と二人用意してもらったホテルの部屋に帰りベットに倒れこみそのまま夢の中に落ちていこうとしていた。
男性の声で、重い瞼を開き声の主を確認する。
先ほどまで、明子の姉に付きまとい姉の胸をもんでいた金持ちそうな男だった。
どうやら姉を探しているようであった。
酔いが回りながらもいないことを告げる。
他にも複数の男が室内にいるようだった。
初めてのバイト
服やアクセサリーを買うにもお金がいる。親から決まった金額を貰っていた訳では、ないがもらえる額にも限度がある。
そこで、考えたのが自ら稼ぐ
なのだが、中学生を雇ってくれる店など、ないに等しい。
色々と考えていた矢先に友達の持ってきたテレクラの桜のバイトに飛びついた。
時給は、話した時間だけ加算される。喋っているだけで金がもらえるなんて、最高だっと友達と二人で足しげくかよった。
名古屋のベットタウン
落ち着いた感じの住宅街の中にあったその店は、よくある店舗兼住宅
ただ入り口には、複数の監視カメラがあり、従業員も普通の人では、なかった。
学生をやとうぐらいだから、こちらも誰に雇われようが気には、とめなかった。
このバイトを続けていくうちにある一人の男性にであった。もちろん電話口でおしゃべりした男であった。
楽しく軽快な喋りに小遣いという魅力的な言葉から会うことを約束する。
彼は、色々な物を買ってくれた。
肉体関係は、なかったが事あるごとにデートした。
唯一の不満は、束縛が厳しい事であった。
稼がなくてもお金が手に入るようになるとサクラのバイトにもいかなくなった。
それから一週間ほどで、バイト先は、摘発されてしまった。
危機一髪である。
ただこの男も素性が怪しかった。なんとなく身に危険を感じ始め、連絡を取らなくなった。
お金は、ほしかったが好きでもない相手とセックスする気は、まったくなかったから・・・
そのころからビジュアル系のバンドをちょくちょく見るようになる。
ライブハウスに通いだし酒もタバコもたしなむようになった。
中学三年の時学校での私はには、こんな噂が付きまとっていた。
援助交際をしている・・・
まったく身に覚えのない噂であったが、それが噂でなくなるのにあまり時間は、掛からなかった。
中学生活
入学試験
友達が行くからと言う安易な考えで、中学入試を決めた。私立の女子高で、中学から大学までの一貫教育をうりにしている。
はっきりいって馬鹿だった自分が、どこをどうしたら入学できたのかいまだに疑問である。
唯一、思い当たる出来事として、中学担当の校長との三者懇談であった。
「この中学にはいりたい?」
「はい」
「解りました」
こんな感じのないようだった。
届いた中学からの合否通知には、
補欠のスタンプが押してあった。これは、実質的な合格である。あとで、友達から聞いたが、誰一人校長と面談した人間は、いなかった。
そんな訳で、入学当初から教師の間では、有名人であった記憶がある。
私が知らなくてもあっちが知っている。なんとも気分の悪いはなしであった。
女子高のいいところは、女でなくなる所であると思う。
夏は、スカートの中を男性教師の視線も気にしづに仰ぎまくり、冬は、ジャージの上から制服を着込む。
こんな環境で一週間も過ごせばすぐに、女ではなくなってしまう。
興味の対象は、次第に外へと向けられ ていく。
そう
夜の街へと・・・
キリの現在位置
20歳後半で、旦那たぶんいない。(本人はそう認識中)週に2回ほど呑みにいき月に1~2回ライブハウスにライブを見に行き、自宅で大金を稼ぐ方法を日々妄想中のやるきのない事務員(OLではないのです)
いつのまにやらこんなに年取ってしまったんだけど、やってることは、あまり昔と変わりなく・・・
いや。逆に勢いづいているのかも知れない。
今は、まともに働いてるから自分の遊べるお金ぐらいなんとかなる。車なんかもあったり・・・
そんなキリの半々生は、自分の中では、よくあることだったりする。
たとえば、軽犯罪やドラッグなんかもひと通り経験済みだったりする。友達の財布パクッタリなんて、キリの周辺では当たり前だったんですが・・・
自転車は、よく知らない人から借りました。
借りたんです(笑)
財布も借りたんです。
購買のジュースも大量にかっ借りたし・・・
借り物が多いのかもしれない・・・
そんな悪餓鬼集団の中で、何を考えているのか解らない子供でした。そして今も何を考えているのか解らないといわれます。
考えてない訳では、なくて
興味がない。
の方が当てはまっている気がする。つまらなかった・・・何にも興味がもてず淡々とすぎていく時間の中で私は、爪の先から腐っていったのか・・・
初めから腐っていたのか・・・
今もわからない。
これから不定期に過去日記をアップしていきます。
よろしくです。
