発達支援コーチの桐村です。

うちの多機能型児童発達支援施設「えがお」では、保育所等訪問支援を実施しています。

この制度は、障害児が障害児以外の児童との集団生活に適応することができるよう障害児の身体及び精神の状況並びにその置かれている環境に応じて適切かつ効果的な支援を行うものです。

堅苦しいですが、これが主旨です。

 

当事業所は、概ね月2件くらいの依頼があり、小学校や認定子ども園や幼稚園に私が伺います。

 

基本、この制度に詳しい先生はおられず、外部の機関が入ってくることをかなり嫌がる感じで迎えていただけます。

 

今回は新年度始まってからの小学校。

 

新しく変わられた校長、去年ほとんど話していない教頭、担任も新しく変わっており、ほとんど知らない人ばかり。

校長・教頭・担任・支援学級担任+学年主任も含めて総出でお出迎え。学校の緊張感が身に染みて伝わってきました。

 

今日の授業は交流学級(クラスのみんなと一緒)での書道。

教頭先生が担当らしく、すごく張り切っておられました。

 

私としては学校のNo2の動きが見れることがすごくうれしかったのですが、訪問対象児童は私が来たことで良いとこ見せようと普段以上に頑張り、教頭先生は「いつもより素晴らしかった、あなたに今後もきてほしい」と見当違いなことを最後におっしゃられていた。

 

さて、授業。

今時珍しい全面掲示満載の教室、5人の特別支援学級の児童はまったく集中できていない。キョロキョロしながら個々に自由にいろいろ考えているのが見てとれた。

また他の子どもたちはいつもと違う教頭の態度に「いつもより優しい」と口々に言っていたが、教頭は言葉の強弱を使い、一生懸命生徒の動きを叱らずに向けようと頑張っておられた。

すごーく小さい声のパフォーマンスである程度のメンバーが教頭の方を注視した時は、ほら!と私の方をチラ見する。

そんなのを見に来たんじゃないよ!とは態度で表さず、「ほおー」という相槌で子どもたちをゆっくりみて回る。

習字で「道」を書いていたが、シンニョウの説明が鬼のように長い。

かなりの生徒があくびするのも見ずに、自分の知識を一生懸命話されており、教頭先生の来客対応にほとんどが手遊びをしていることは気付かれていない。

ちなみに私にはその説明がタメになりましたが(笑)

話を戻して

書道は文字を書く楽しみ、筆を使う伝統芸術、そういった意味合いで行うのでしょうか?(あくまで私的見解)

今回私が教頭先生から聞いたのは・・・

来週の授業参観に向けての後面掲示のため、先週より上手にかけるようになるための練習、少しでもプロの私に使づくため、といったことをお話しされて、先生が書いた見本を何度も何度もなぞらされている。

え?上から先生のなぞるの?もう1回なぞるの?

 

しかも本番の半紙は2枚のみらしい。

これって楽しいのか?

明らかに先生のものを真似る授業、少し独創的に書いた子は先生の見本をよく見て次は直せと言われており、字を自由に書く楽しみや毛筆を使う書の伝統はないなと寂しくなった。

 

特に1枚が終わった後、全員先生の方をみて、書き順や配置の細々した修正の仕方を一生懸命伝え、自身の書いている姿を動画にして、プロジェクターでそこからずっと流し、プロの技をしっかりみて真似なさいと言われていた。

学校とは、自由な発想のもとに、自由に学べる場所であるといいな、子どもたちの窮屈そうな顔からそう感じました。

 

 

足を椅子にあげて書いている子、片足だけお尻に敷いている子、そういった子のそばにいって、「姿勢」と一言言われていた。

 

姿勢は自然とそうなる子どもの信号であり、一時的に治すことが必要なことではないのだけど、来客である私に対して一生懸命何度も一言言われていた。

 

左利きの子が、右に置いた硯に筆をクロスして付けている時、正中線を跨いで自ら頑張っているのか、と思いながら「しんどくないの?」と尋ねてみると、先生が伝統はこうだから右に置きなさいと言ったとのこと。

 

書の伝統は蔑ろにして、形だけ伝統。

相撲協会もそういった中途半端な伝統に縛られたニュースがあったような気がします。

 

出来上がった子どもたちの書を見て、みんなのエネルギーが感じられないものが多い。

私の小学校時代には、はみ出して最後が書けていない子が居たり、極端に最初の方が大きい文字の子がいたが、見ていてワクワクした覚えがある。

どちらかというと書道を習っている子の文字は、見ていてあまり興味をそそられるものではなかった覚えが蘇ってきた。

同じように書きなさい。

皆と同じようにしないと駄目なんだよ。

これは私の時代にも聞いた話。

個の気持ち、本人の自由な発想を遮る教育というものが、体育という運動以外にも大きくあるんだなと再確認した感じ。

帰りも総出でお見送り。

さて、毎年感じるこういった腫れもの対応はどうやって打開していくか?

またワクワクの1年が始まります。

 

題名は保育所等訪問支援となっていますが、いつも見に行くと学校の状態に唖然とします。

今回も学校教育の教育方針に少し触れてみました。