随分と、間が空いてしまいました。


皆さま、お変わりありませんか。


何とか生きております。


年内に、書きたい事は沢山あったのですが、恐らく年内更新は、これが最後となりそうなので、


更新していなかった時期にあった事で感じた事を書こうと思います。


タイトルの『生滅』は、二年ほど前に考えたものでした。このタイトルで小説を書こうかな、と考えたりしていました。


生じて、滅する……私達は、生まれて生きて、死んでいく。生々流転。


ある方に「桐さんは、何故、結婚しないのか?寂しいとか、依存心がないんですね?」と聞かれましたが、


私は「依存心がないとは思っていませんが、私からすると逆に結婚し、子供を産み育てる方は、覚悟があるなぁ、と感じます。苦労を背負い込む覚悟。私にはその覚悟がないので、結婚しないんです」と答えましたが、


「それが依存心がないんですよ」とお話が振り出しに。(^◇^;)


確かに、私が気負い過ぎだったのかも知れません。自ら12歳で、一生結婚しないし、子供も産まないと決めてしまいましたが、基本ベースはそれですが、


それでも、万が一、結婚し、子供を産み育てる事を想像だけした事はあります。それは、まるで戦国武将に嫁いで、跡継ぎを産み育てる覚悟が必要となるようなものでした。


重圧。とてもとても無理です。

考えの組み立て方がクレイジーなのかも知れませんが……。


お店を始めて、私の元で働いてくれた女性達。沢山、沢山居ましたが、強いチームにしたくて、物凄く厳しく指導して来ました。成人した女性達ですが、これが幼な子なら、本当にキツかったろうな、と思います。指導は、大体失敗しました。


私には、子育ては無理だったでしょうね。


こんな事がありました。9月くらいでしょうか。

ご紹介頂いた感じの良いレストランへ、夜、短時間行きました。当時は、早い閉店時間だったでしょうか。


赤ワイン一本と簡単な物だけ頼んで、短い滞在で、赤ワインを注いでくれた若い女の子に、お会計を頼みました。領収書もお願いしました。


5,380円くらいだったでしょうか。お客様が1万500円を出して、領収書が来ました。


……お釣りが来ません。5,120円……。

私が即座に「お釣り、貰ってないよ?」と若い女の子に言いました。女の子は、頭が真っ白になった顔をして、震えながら?レジに戻って、


動揺している女の子から流れを聞いたチーフのような男性に優しく教えられながら、女の子はお釣りをレジから出しました。手が震えているのか、時間がかかりました。


お釣りを持って来た女の子に「こちらが言わなければ、お釣りをくれないのは、変だよね?」と静かな口調で告げました。私の想像では、「スミマセンでした!!これから、気をつけます!!」と言った返答一択でした。


が、女の子は、言葉もなく、いきなり泣いてしまいました。私は「人前で、泣くなーー!!」と言いました。接客業でこの内容で、泣くな、という意味ですが、そうしたら、もっと泣いてしまいました。


チーフも、その日はお休みだった店長も来て、謝罪されましたが、私は、ミスした事に怒ったのではなく、えぇっと、その後の……


あれから、あの女の子がどうなっているか、頑張っているか、気になりますが、私が行かない方が平穏かと思い、行かないようにしています。


そして、10月、とある土地で、とあるグループの居酒屋へ独りで入りました。11月にこの土地で会食する場所をリサーチする為でしたが、


その居酒屋へ入ったのは、外のメニューに、シャインマスカットの白和えと書いてあったからです。食べてみたいな、と思ったので。


炉端焼きのような造りで、奥に小上がりや個室がある、結構広い居酒屋でした。働いている方は全員お若い。


店内は混んでいなかったのですが、私は炉端焼きのようなコの字カウンターの一番端に案内されました。横を店員さんが出入りする一番落ち着かなそうな席です。けれど、味や接客を含めたリサーチの意味がありますから、お店側に任せました。


このグループは、一杯目のドリンクを運んだら、お客さんが飲む際に「お疲れ様さまです!!」と店員さん全員で、唱和するようです。広いお店で、グラスを掴む瞬間のお客さんを見ていなければ、出来ませんね。


店員さん達全員、とても高いレベルの接客で、おもてなしとして、全員に一体どういう教育をしたら、これが実現するの?と疑問を持ちました。

トイレに行ったら、新しいおしぼりをくれます。え……?


至れり尽くせり過ぎて、逆に居心地が悪いようにも感じますが、こんなお店は、他には無いので、なんだか、また行きたくなります。


滞在中、アルコール無しで、簡単に頼みましたが、シャインマスカット白和えも、お浸しも、焼き魚も、冷麺?も美味しく頂きました。


この日、アルバイトの受け入れがあったようで、先輩達が若い女の子に教えていました。初日みたいです。私の席には、指導が全て聞こえてしまいます。つくづく自分は、こういう事が続くタイプなのかな、と頭を掠めましたが、極力聞こえていない・見ていない振りをしました。


お会計を頼んで、何事も経験だと、初日の女の子に、私のお会計伝票を渡す先輩。一瞬嫌な予感がまたしましたが、練習台として、腹を括るしかありません。


女の子は直立不動のまま、私の目の前に。

伝票を胸の前に持って。


私も黙って見守っていると、先輩が「置いて」と伝票をカウンターに置くジェスチャーで促しています。女の子は直立不動のまま、裏のままの伝票ボードを私の前に起きました。女の子、終始、無言です。(^◇^;)


私が困って、先輩従業員を振り返りました。見守っていた先輩従業員が伝票ボードを引っくり返して、金額を教えてくれて、女の子の代わりにお会計をしてくれました。


女の子は、ずっと無言のまま、直立不動です。


お釣りを待っている間、女の子に声をかけました。とても若いので「学生さん?」と。コクンと頷く女の子。「大学生?」

「高校生です」女の子、初めて喋りました。(^◇^;)


あぁ〜〜、じゃあ、ね、しょうがない……かな(^◇^;)と……。先輩従業員達も叱らないで、見守っているので、凄いなぁ、と思いました。


立ち上がって帰る時に、私は、女の子に手を振って、「頑張ってね〜〜」と言いました。女の子は無言でしたが、はにかんでいました。


あれから2ヶ月、あの、異様なくらいにホスピタリティの高いグループで成長しているのかな……。


私に色々と教えてくれる出来事が続きました……。



12月、矢沢永吉のライブも行って参りました!!

矢沢永吉、72歳とは思えないエネルギー・パッション。凄まじいです。