またまた、ふとした事から『ザ・ファブル』という漫画が気になって、第一部の10巻までは読みました。



とにかく、夢中にさせてくれる作品です。何もかも忘れて没頭して読めます。


作者の南勝久は、私と同世代。

大阪・岸和田で生まれ育ち、様々な職業を経て、独学で漫画家になったようです。


『ナニワトモアレ』で長編デビュー。


『ザ・ファブル』は、作者にとって2作目だそうです。


「ファブル(寓話)と呼ばれし伝説の殺し屋、

殺しの天才、殺しのプロの男の風変わりな物語。」


これまでも、世に殺し屋の物語は、ありましたが、この作品は、作者の登場人物達との距離の取り方が……俯瞰しつつ、ベタベタしない愛情が深く……絶妙です!!


主人公が寝る時は、いつもバスタブなのも、とても引っ掛かります。幼い頃から殺しの訓練を受け、どんな相手でも6秒以内に倒すファブル。


しかし、憎しみも悲しみもありません。

けれど、また不幸にも見えません。

喜怒哀楽、愛情、彼がそれらを知ったらどうなってしまうのか?殺しの天才では無くなってしまうのか?


『ザ・ファブル』は、3年前に岡田准一主演で映画化されていますね。今年第二弾も上映されたようです。


3年前、確かに、第一弾映画『ザ・ファブル』のポスターや予告編を観ましたが、


全く興味が湧きませんでした。


しかし、漫画を読んだら、もう止まらないくらいに魅力的な作品です。


この原作を映画化ならば、フィルム・ノワールのようになるはずですから、


あのポップなエンターテイメント!!みたいな予告編やポスターは、全然別物ですね。


まだ映画は観ていませんが……。


とりあえず、漫画を先に読んでから、映画も観てみようかな、と思っています。