後れ馳せながら、数ヶ月前に知った言葉、
「辞は達するのみ」(じはたっするのみ)
孔子の言葉
辞とは、言葉
達するは、伝達、届く……
言葉は届く「のみ」
言葉は、相手に届かないと、意味がない
深い意味ですね。
言葉は、伝われば、それで良い
単純な意味ですね。
どちらも、大事なこと。
伝える側の心得……。
しかし、「達しない」のは、果たして伝える側だけの問題でしょうか。そうではありませんよね……。
むかーし、チェジウ似の知り合いの女性が、「物は言いようって言うけど、物は聞きようでもあるよね」と言っていて、
「う〜〜ん、なるほどなぁ」と感じた事がありました。
でも、そんな、その女性ですら、ご自分と真っ向違う意見には無言で睨み返して来たりしました。
誰にでも、起こり得る事かも知れません。
人の振り見て我が振り直せ、ですね。
双方、お互いが「辞は達するのみ」を心得て居たならば……違いますね。
ちなみに、私の10代からの座右の銘は「粗にして野だが卑ではない」でした。
石田禮助(いしだれいすけ)の言葉。
「室町のライオン」と呼ばれた元三井物産伝説の男、晩年は、当時誰もやりたがらなかった旧国鉄総裁に。
私は大好きな人物・大好きな言葉ですが、意味は「自分は野猿だけど、決して卑しくはないからな、宜しくな」と言う自己紹介に留まりますものね。
私は役者をしていたので、オーディションも1000回以上受けましたが、座右の銘を「どういう意味?」と審査員に尋ねられた事がありました。若い私は自信を持って、「そのままの意味です!!」と答えましたが、
審査員が尋ねたかったのは、そういう事ではなかったのでしょうね。恐らく、何故それを座右の銘としたのか、その言葉に何を感じて、あなたの内面に何が宿っているのか、といった事を聞きたかったのでしょうね……。
「辞は達するのみ」
人間と人間のコミュニケーションにおいて、大事なことを指す、
潔く、深い言葉なんだなぁ、と感じました。
今年から座右の銘にしたいと思います。
歯医者さんの帰りに、撮影。
蜻蛉。
これは……何の実かな……?
お分かりになる方、居られますか?