松田優作は、私が19歳の時に亡くなってしまいました。私は10歳の頃から優作が大好きでした。

遺作となってしまった映画『ブラック・レイン』を映画館で幾度と観ました。

当時、オールナイト上映も行きましたね。映画を観る際は、大概ひとりでした。

優作の哀しみを、とても愛していました。
美化はしてはいないのですが、
「女は引っ込んでろ」のように振る舞う男が好きな女も、また性癖のひとつなのでしょうか。




『灰色の街』
作詞   松田優作
作曲   李世福


雨ふる街を   かさもささずに
酔いにまかせて   ひとりたたずむ
ふりむけば   紅いルージュの
お前が泣いている
明日が見えない   灰色の街なんだよ


酒場でブルース   聞いてみたけど
何かが足りない   さめて酔えない
色あせた古い写真も
ときめきが続かない
明日が見えない   灰色の街なんだよ


いつもの店で   いつものように
壁にもたれて   ジンをあおれば
なつかしい顔がうかんで
涙がとまらない
明日が見えない   灰色の街なんだよ