新年を迎え仕事も平常営業、年末の忙しさが落ち着いたこのタイミングで去年の秋に行った温泉紀行をアップします
今回の旅行は数年後にダムに沈む川原湯(かわらゆ)温泉です(今のうちに行っとかないと行けなくなってしまう)
上信越自動車道、佐久IC下車、一気に嬬恋に向かいます
まずは昼食
今回で2回目『嬬恋高原ブルワリー』
ビールも食事も美味しいけれど、料金が少々値上がり?
主婦は値上がりに敏感です
お腹も一杯。。。第一の目的地『嬬恋郷土資料館』に向かいます
この資料館には天明3年(1783年)浅間山大噴火により埋没した鎌原(かんばら)村から発掘された品々が展示されています
近くには鎌原村の祈願所『鎌原観音堂』があります
この大噴火にはドラマがあり、8月5日の大噴火で鎌原村は「土石なだれ」と化し、村人は高台にあった『鎌原観音堂』の石段を駆け上がります。
土石なだれは石段50段の内、15段を残し止まり、これが村人の生死の分かれ目となりました
鎌原村人口570人の内、生存者たったの93人、のち昭和54年の発掘調査により土石に埋もれた石段から折り重なって倒れていた女性の2遺体が発見されています。
石段を駆け上った生存者たちは、力尽きたこの女性たちをどんな思いでみていたのでしょうか・・・
とても切なくなります
そして残された93人にも苦悩の日々
一瞬にして家族・家屋・田畑・家畜をなくし、狂わんばかりの村人を救ったのは近隣の村の有力者たち
血筋や身分を取り払い、93人が『骨肉の一族』となることを約束させることから始め、子を亡くした親には、親を亡くした子を養子とさせ・・・妻を亡くした夫には、夫を亡くした妻と再婚させるなどして93人全員を実際に一族としてまとめ直し、村の再建に尽力をつくした
時代背景は違っていても、この有力者のリーダーシップ、どこかの偉い方に、爪の垢煎じて飲んで頂きたいものです
この天明3年浅間山の大噴火が、天明の大飢饉を引き起こし、軽井沢の鬼押出しもこの噴火によって出来、今では有名な観光スポットとなっています
いよいよ宿に向かいます
今回の温泉地『川原湯温泉』はあの八ッ場(やんば)ダムの建設に伴い、数年後にはダムの底に沈んでしまいます
次回のブログは、私が選んだ水車の宿『山木館』をご紹介します