「古今和歌集」の歌をつけペンで書きました。
「夕月夜 おぼつかなきを 玉櫛笥 ふたみの浦は あけてこそ見め」(「古今和歌集417番 藤原兼輔」)
「高野切第一種」など、写本によっては、「おぼつかなきに」となっているものもあります。
ふたみの浦は、明石市の二見かと思っていたのですが、「新潮日本古典集成 古今和歌集」には、城崎温泉のあたりか、と書かれていました。
あたりか、と書かれているので、確証はないのかもしれませんが。
この歌の詞書(ことばがき・歌の説明)には、但馬国に湯治に行ったときに詠まれた歌だと書かれています。
もしこの「ふたみの浦」が城崎温泉付近だとしたら、城崎温泉は平安時代にはあったということかと。
城崎温泉の歴史を調べてみましたら、720年に温泉が湧き出たと書かれていました。
ほぉぉぉ~。歴史がありますねぇ。
意味:夕方の月が出て、あたりはぼんやり暗くなってきた。美しい櫛笥(くしげ)の箱は、「ふた」と「み」を開けてみるというのにちなんで、有名なふたみの浦も、夜が明けてから見物することにしよう。
(「新潮日本古典集成 古今和歌集」より)