どちらも間違いではないけれど……という場合の話 | 神戸市垂水区 ペン字・通信添削講座・硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定

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今読んでいる本を紹介します。

 

生徒さんが、江守賢治先生の本を読んでらっしゃると聞きまして、同じ本を探したのですが図書館でもネットでも見当たらず、図書館で他の本を借りてきました。

 

それがこちら。

 

「筆順の解明」(日本習字普及協会)です。

もしかすると、以前にも図書館で借りて読んでいた可能性がありますが、それを読んだときと感想が変わってる可能性も大いにありますし、もし読んでいたとしても全然頭に残っておらず、初めて読んだ感覚でしたので、読んでいます。

 

なかなか面白いです。

 

例えば「上」の楷書の書き順は、小学校では一画目に縦を書くと教わります。ただし、一画目に短い横を書く書き方もあり、筆順が2つある字なのです。

 

どちらも間違いではないので、どちらの筆順でもいいですよ、とお伝えしているのですが……。

 

「上」と言う字は、著者曰く、縦からではなく、横から書く方がいいと。

 

 

小学校で教わるものというのは、「小学校における漢字指導のための方便であって、義務教育だけが制約されるものである」と著者。

 

それが書道をする上で一番推奨されるもの、とは限らないのというのは、「漢字字形の問題点」という本で、さんざん痛感したものですが、今回、筆順においても、そういうことがあるのかということを思いました。

 

そういった、どちらでも間違いではないですよ、というところをさらに切り込んでいった内容もあり、面白いです。

 

そういう論がある、という視点を得られると思いました。

 

 

さて。

他に借りた本。

最近の生徒さんとの会話やメールのやりとりの中で出てきた作者の方の本です。

読んでみますね。