臨書課題に取り組みました。
「春たてば 花とや見らむ 白雪の かかれるえだに 鶯の鳴く」(『古今和歌集』より)
意味:春になったので、白雪が花と思えるのだろうか。雪の降りかかった枝で、鶯が鳴いている。
今の時期からの和歌は、鶯がよく登場します。
「早春賦」にも、鶯が登場します。
春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと声も立てず。
時にあらずと声も立てず。
鈴木宏子著『古今和歌集の創造力』(NHKブックス)によれば、ここには古今集的感性が生き残っているといいます。
どうして「谷の鶯」なのかといえば、その答えは『古今和歌集』の中にあり、『古今和歌集』において鶯は「春の初めに谷から出てくる鳥」なのだと。
鶯の 谷より出づる 声なくは 春来ることを 誰か知らまし
(鶯が谷から出てきて鳴く声を聞かなかったら、春が来たことを、いったい誰が知ることができようか)
好きな歌。
「雪のうちに 春はきにけり 鶯の こほれる涙 今やとくらむ」
2月4日は立春でした。
立春を迎えても、無論まだまだ寒いですが、少しずつ変化するように見える日の光に、春が少しは近づいてきているのかなぁ、と思います。
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