介護は大変という世間の印象があるそうだ(ラジオでもパーソナリティが言ってた)
体験してないのに「大変らしいね」という意識だそうだ。
実際のところ、介護は「異常に大変」だと思う。わたしは!
そして、「介護を楽しく、明るく、ケセラセラおおらかにやろう」などと言えるラッキーな人は一部である。恵まれた条件があるからだ。
それは
・独りっきりのワンオペ介護ではなく(家族がいる。手をだしてくれなくても、そばに家族がいる)
・要介護者がおとなしく
・介護する人がフルタイム勤務ではなくて (そういうと、すぐにどっかのアホは「主婦は仕事を辞めて介護すればいい」とのたまう。社会的に主婦層人口を増やすデメリットの方が深いのに。)
・要介護者の年金などが潤沢である
その他『思い・親との関係・歴史・義理親の場合は配偶者との関係・親族」諸々ある。
実際「大変な介護でもこんなに前向きに出来ている」なんて言う人は、
恵まれた条件に守られていることに感謝しないといけないのだ。
ワンオペ育児が大変である(どうにかしたら、虐待にまで至ったり)のと同様に、
ワンオペ介護しないといけない将来が待っている日本である。
だから、施設介護という助けが必要なのだ。しかし、それさえもまだ理解がないよ~。ほんなこつ。私もいまだにこんなことを言われる。
「施設やヘルパーに任せるに、自宅で引き取ればいいのに」とか。
それは親子地獄の入り口である。あくまでも私はそう考える。
さて、年末年始の要介護の親ごさんを看るご家族の皆さま、大変おつかれさまでした! 本当に本当に素晴らしい貢献だと思う。
実際年末年始でも、ホームで過ごす要介護者は多い。
もしかしたら、要介護者にとっても「家」は慣れなくてつらいものかもしれない・・・
それでも一時帰宅させて、年始くらいは一緒にとねがう家族。
しかし、その温かいハートは脆くも現実の前に凍り付くのだ。
慣れない家で過ごす「アルツさん」(その他認知症の要介護者)は、たいそうストレスフルになるのだろう・・・
そして、介護者は「元の親とはすっかり別人の老人」を目の前にして、
ハートの痛さは通りすぎて
とにかくイライラするのである。
話が通じる相手ではないが、「親」の形をしているのだ。なぜ話が通じないんだ?過去からの恩讐の彼方に相手が認知症の国に去っている悔しさ!
そんな介護家族を助けるのは
「他の家族の存在」だけだ。と今回思い知った。傍に誰かが居てくれるだけで良い!
年末年始に一緒にすごしてくれた「娘」の存在がどれほど助けになったことか。
一緒になげいてくれて
一緒に「ばあちゃんたら」と悪口いってくれて
一緒に「こりゃ大変」と共感してくれる
訳知り顔して「まあまあ、認知症の老人相手にイライラしなさんな」なんて言うアホたちは何もわかっていないのだ。
介護は他の家族がいさえすれば、中心介護者の心が和み、老人も和むのよ。
ワンオペ反対!
あら、長くなったのでつづく・・・