大谷翔平選手の専属通訳である水原一平さんのスポーツ賭博と、多額の負債のニュースが世間を騒がせています。大谷翔平さんは私と同じ岩手出身ということもあり、野球に全く詳しくないのに何となく親しみを感じて応援してきました。結婚のおめでたいニュースの後に、急転直下のこの状況。蟹座の大谷選手に「満月」は訪れないのか…と昨日の半影月食と重ね合わせて考えていました。

大谷さん(1994.7.5)は蟹座で水原さん(1984.12.31生)は山羊座、太陽同士がオポジション。縁が深い関係です。2024年1月に冥王星が山羊座から離れるときに、蟹座、山羊座それぞれに「対人関係の激変」という兆候が読み取れ、2024年上半期の占いにも書いた記憶があります。蟹座にとってはパートナーシップのハウスに15年間いた冥王星が去る、山羊座にとっては自身の星座に長期間いた冥王星が去る。組み合わせ的に別離のタイミングが来ていたし、大谷さんはサターンリターン期にも入っているので、茂りすぎた枝葉を切ってシンプルな状態にリセットしていく時期にもさしかかっていました。

 

水原一平さんのチャートを見ると(出生時間不明)、オポジションがひとつもなく、太陽と海王星が山羊座で接近していて、太陽から12度離れた同じ山羊座に木星もいます。太陽と海王星の組み合わせは「アイドル」。非常に「人好きのする」性格になります。どの星座でこのアスペクトが起こるかでキャラクターも変わってきますが、山羊座という、お堅い星座の太陽に、海王星という「まぼろし」「まやかし」の星が近づくと、やや焦点の定まりづらい個性になってくるかも知れません。それでも太陽・海王星・木星が固まっていると、人気者になりやすいし、本人にも愛されやすい性格には自覚があると思います。
月は牡羊座にいて、子供時代からやんちゃで反抗的。水星と天王星の「ハイオクターヴ」のセットは射手座に並んでいて、同じギャンブルでも射手座的(木星のように巨大にふくらんでいくもの)なスケールの賭けに刺激を感じてしまうでしょう、オポジションがないので、負けても反省の前に「次の賭けに勝ってやる!」という流れに行ってしまいます。年収もかなりの額だったということですから、気も大きくなってしまったのでしょう。

対する大谷選手は、太陽・木星・土星が綺麗なグランドトラインを形成していて安定感があります。しかし、意外にも気性の激しさを表すアスペクトもあり、牡牛座の終わりか双子座の0度付近で火星と重なっている月は、冥王星&ドラゴンヘッドとオポジションを作っています。気分が激変すると止められず、ときには喧嘩っ早い星並び。蟹座の太陽が山羊座の海王星・天王星と(オーブを大きくとると)オポジションになるので、太陽・天王星オポは横暴な皇帝のようなキャラクターを作り出します。スポーツ選手はそうしたハードアスペクトもないと上に上がっていけないのでしょう。太陽・木星のトラインは人望を表し、太陽・土星のオーブなしのトラインも「慕われるリーダー」の素質を表しています。

大谷選手自身が、太陽と海王星のオポジションを持っていますから、怪しい人を仕事のパートナーにしてしまう可能性は十分にありました。シナストリーで重ねてみると、水原さんの木星は、大谷さんの天王星・海王星のコンジャンクションと重なります。大谷選手の「あやしい人を取り込みやすい」海王星に、水原さんの「ラッキー星」木星がヒットしているというのは、なかなか象徴的です。

とにかく蟹座は身内を大切にする。家族や、家族的な付き合いをする相手は特別で、その他大勢の友達とは明らかに「入ってきていい」領域が異なります。蟹座にとって家族を失うのは恐怖です。慣れ親しんだ人間関係を手放すのも苦痛。まだ全貌は分かっていませんが、賭博のお金に関して大谷選手が「まったく知らずに」入金されていたという事態は、考えられにくいと思います。蟹座は同情する心も強いのです。

とまれ、蟹座も山羊座も、人間関係に関してはターニングポイント。山羊座には任侠なところもありますが、「兄弟の契りを誓ったあいつ」的な人物とも、割れてしまう段階に入ってきているかもしれないです。三月は決算期で、皆がお金のことを考える季節ですから、現実的なツールであるお金を信仰することが多い山羊座にとっては、お金がらみの「ジ・エンド」もあるでしょう。

 

冥王星から「卒業」した山羊座は、ここから緊張度の少ないリラックスした環境へと移るとき。山羊座のストレスの大方は「お金」に関することで、賭博にしても「小銭で稼ぐ」ことにしても、今までの窒息するような方法では後がありません。山羊座の根深い本能としてある「裏切ることの快楽」も、風の時代にフィットしない。タロットカードの山羊座カードは「悪魔」です。

この事態が穏やかな解決を迎え、大谷選手が射手座の妻・真美子さんと幸せな日々を安心して迎えられるよう祈るばかりです。