山羊座新月(1/11)から水瓶座冥王星入宮(1/21)までの間の、このなんとも居心地の悪い雰囲気…山羊座新月は、山羊座冥王星時代の最後の同星座での新月だったので、結構インパクトありました。私の場合、新月の前後に立て続けにありえないような悪夢を見て、十何年分かの脂汗をかいてしまいました。これがデトックスになるといいのですが、まだ体調不良が続いています。
2024年はお正月から大変なニュースが日本列島を駆け巡り、火、地、風、水のすべてがコントロールを失っているという印象が否めません。「実は怖い風の時代」というフレーズが頭をよぎったりして、言いようのない不安な気分に襲われます。

こうした中、比較的元気だなと思うのは牡羊座・獅子座・射手座の火のエレメントの人々。年末、この3星座の男性たちと個別に歓談する機会があり、目茶目茶元気と勇気をいただきました。最近は何故か男性とのほうが会話が弾む私です。

風星座は、双子座がちょっと辛そう。天秤座も平静を装ってはいるけど、必死に何かを保とうと七転八倒していることが多い。水瓶座も冷静さという仮面をつけてこの場をなんとかしのいでいます。

 

冥王星のシフトで一番大変なのは、地の星座(+蟹座)ではないかと推測しますが、天王星の影響で2018年頃から打たれ強くなっている牡牛座、冥王星が去ることで逆に身軽になることも多い山羊座に比べると、一番不安定なのは実は乙女座ではないかと思います。乙女座は地の星座の中では唯一人間の女性がシンボルで、その女性は麦の穂と書物を抱えています。賢く、個性を抑制しつつ周囲と調和し、忖度し、必要なら媚も売ってサバイヴする頭脳星座。ギアチェンジにも慎重で、できれば過去のルーティンを繰り返したいと思う傾向があります。また、労働を愛する星座ゆえに「頑張らないで生きよう」と言われても、一番実感が沸かない魂なのではないかと思います。

 

冥王星シフト直前に、芸能界ではジャニーズ問題が浮上したり、年末には松本人志さんの性加害問題がニュースになりました。松本さんは乙女座ですが、乙女座で太陽・冥王星がコンジャンクションしているカリスマアスペクトの持ち主で、太陽冥王星のそばには金星と天王星もいて、牡牛座の月とすべてトラインを形成しています。完璧な乙女座マジョリティで、火と水のサインにはそれぞれ一天体ずつしか入っていないのも特徴的です。水星と火星は天秤座で、軽妙なやりとりがうまくてモテるタイプ。セクシュアリティ的には変態的なところはなく、少年時代の性的なモティベーションが大人になっても続いているという印象です。

 

太陽・冥王星のコンビは皇帝ですから、怖い者なしの人生で、この風の時代の到来を前にして一番苦手なものが顔を出してきたという状態。金星と冥王星が接近しているということは、お金もたくさんあります。女性にもモテます。「俺のことを嫌いな女なんているのか」という気持ちで生きているので、その自信が時には仇になるのでしょう。

 

芸能界の権力地図についてはよく分からないのですが、松本さんのバラエティでのコメントやツッコミに関しては、昔から「なんでみんな笑うんだろう」と不思議でした。何を隠そう、私も乙女座に天体を4つ持っているので「それくらいの批評的なギャグは私だって」という気になります。こういう感想はとんでもない勘違いだとはわかっていても、新鮮なネタで芸を磨いている若手のお笑いに比べて、芸がちょっと古いなと思ってしまう。地のサインの帝王ですから、一度座った椅子からは退かない。今回の活動休止がどういう結論へとつながるのか…週刊文春も勢いよく息巻いていますから、簡単には済まされないかもしれません。

乙女座の長所は、ルーティンを大切にするところで、日記なども細かい字で丁寧に書き続けます。一方で、もう新鮮でないと感じている習慣についても、それをやめることを恐れます。与えられた労働を永遠にこなしたいと思い、それが過ぎると転機を見逃したりします。外からの強制力が働くことで、逃れられないターニングポイントがもたらされることが多いのです。

 

「女性がつまらないのは性欲がないから。ユーモアとは性欲だ」と昔松本さんの単行本で読んだことがありました。チャートに地のサインの天体が多い男性ならではですが、女性に対してそういう幻想を持てるのは、ある意味幸せかもしれません。魂が更新しないできたローカル・ルールを見直す段階が来たということで、「本当はこわい風の時代」なのかもです。