新宿の花園神社の酉の市の本祭に行ってきました。
いつもは比較的空いている前夜祭に行くのですが、最近は和暦も気になって(笑)、前夜祭は不成就日で、本祭が一粒万倍日だったので、本祭の方に行ってみたのです。

着いてみるとすごい人混み…夜の8時頃でしたが、ロックフェスどころの騒ぎではありませんでした。神社の入り口から境内まですごい数の人が押し寄せていて、熊手売り場に行こうにもぎゅぎゅうで通れません。屋台はなしとのことでしたが、お好み焼きやリンゴ飴、チョコバナナなど色々ありました。

 

このまま並んでいても、境内まで着くにはとんでもなく時間がかかりそうです。

この神社、ふだんは人がほとんどいないのに、酉の市は商売繁盛と金運に福ありだからこんなに集まるのでしょうか。明治神宮の元朝参りなんかもそうですが、こういう状態のときは神はいません。どこかに逃げてしまっているのが分かるので、参拝はせず、逃げ帰ってきました。
花園はふだんからフレンドリーな神社ですが、酉の市では敷居が低いというより敷居がなくなっていて、若者がレジャー感覚で遊びに来ている雰囲気です。

 

こういうとき、ちょっと小姑っぽいことをつぶやきそうになる自分がいます。

神社参拝について、色々うるさいことを言いたくなる自分は、無意識のうちに己惚れているんだと思います。「神社はおもちゃじゃない! スピリチュアルも遊びじゃない!」と心が叫びます。虚しい…。

 

神社にちょっと行ってみよう、おみくじやお守りを買ってみよう、みたいな「軽い信仰」は日本にもともとありましたが、これが2022年になるともっと大きなブームになります。魚座に木星が入り、もともといた海王星と一緒になって、スピ的なことがさらに注目されるのです。
私も人気者になったらどうしよう…と要らぬ心配をしたりして(笑)神社もこれから大繁盛だろうなと思います。

この10年ほど、ずっと熊手を買っていたお店があって、そこは一応訪れてみました。いつも福耳を触らせてくれるおじさんがいません。息子さんたちが仕切っていて、多分お休みだったと思うのですが「もしかしたら、おじさんに何か…」と結構お年だったので心配してしまいます。息子さんたちが勧めてくれるお多福が真ん中についている熊手はなくとなく好きではなく、色々探しましたが、好みのものが見付からず。今年初めて熊手を買いませんでした。
熊手は1000円くらいの小さなものから買い始めて、だんだん大きくしていくのがいいと言われています。一昨年あたりから、2万円台のものを買っていました。去年も26000円くらいのものをゲットしましたが、それ以上大きくしようとすると、いきなり5万円のものを勧められてしまうのです。中間はないのか。

 

考えてみれば熊手も「モノ」だし、家の中でかさばるし…帰り道、10万円くらいはしそうな大きな熊手をかついて運んでいる若者の集団が前後で通り過ぎて、「うちのは、負けてない!」と競っていました(笑)。モノの豪華さは、どうしても競争になります。ダイヤの大きさと一緒です。

 

「とうとう風の時代が来たか…私にも」熊手なしで参拝もなし。参拝は、あれではコロナも心配です。久々にすごい密を見て仰天しました。

熊手に変わる、ゴージャスなパワーを今、探しているところです。

お祭りでないときの静謐な花園神社