4/23は英国のルイ王子(ルイ・オブ・ケンブリッジ)の誕生日でした。2歳になった王子の写真がSNSでも公開され、「可愛い!」「癒される…」などのリアクションを得ていましたが、何枚かの写真はあまりに「貫録がありすぎ」と思ってしまいました。どういう魂が入っているのか知りたくなりチャートを作成。2010年代に生まれた王子たちは出生時間も公開されていて、とても助かります。

2018年4月23日午前11時1分生まれ。まず目に飛び込んできたのは第10ハウスで起こっている太陽と天王星のコンジャンクションです。ザ・皇帝な威圧感。それが火星・冥王星のコンジャンクションとスクエア。幼いルイ王子にわが国の麻生副総理(!)の面影を見た私は、正しかったといえましょう…射撃の名手を思わせますし、カリスマが過ぎて人々から畏れられるようなパワーもあります。太陽・天王星がアセンダント近くにある月とスクエアなのも気になります。月は獅子座の9度(時間が分かっているのでハウスも度数も正確です)で、牡牛座3度の太陽を傷つけています。結婚は一度じゃないな…という気もしますし、移り気で相手を振り回しそうな気配も。土星のアスペクトも独特なので、主従関係がはっきりしていることを好みます。金星・土星・海王星がそれぞれのオウン・サインに入っており、恋愛と表す第5ハウスには木星(モテモテです)。この木星は第9ハウスの海王星とトラインで、生まれながらのアイドル的なプリンスです。ちなみに風のサインにはひとつも天体が入っていません。

 

覇権を握りそうな勢いの弟のホロスコープを見た後に、お兄ちゃんであるジョージ王子(2013年7月22日午後4時24分生まれ)も見てみました。蟹座の最後の日の生まれです。

 

 

今はもう少し大人っぽいですが…こちらの王子も可愛いです。

現在の英国ロイヤル・ファミリーは圧倒的に地と水のサインが優勢です。エリザベス二世が牡牛座、シャーロット王女とルイ王子も牡牛座、ヘンリー王子が乙女座、キャサリン妃が山羊座、水のサインはチャールズ皇太子の蠍座、カミラ夫人の蟹座、ジョージ王子の蟹座。亡くなったダイアナ妃も蟹座でした(ウィリアム王子は双子座の29度でぎりぎり風のサイン)。

火と風が極端に少なく、地と水が重くなっていて、計画的だったのかどうかは分かりませんが、獅子座のメーガン妃には居場所がなかったのもうなずけます。
ジョージ王子は土星・木星&火星・海王星の水のグランド・トラインにプラスして、乙女座の金星・山羊座の冥王星を頂点とするカイト(西洋凧)が二つもあります。大変な吉相ですが、太陽がここに関与していないのが残念です。太陽と月はオーブ1度のオポジション。土星とTスクエア。苦労も多い人生です。でも水のグランドトラインがあるので、優しさと癒し系の魅力で人気を集めます。優しくあることが本能なのです。第5ハウスの天王星が火星・木星の合、冥王星とそれぞれスクエアになっているので、スポーツ中の事故には要注意です。
例えば、乗馬などは絶対控えたほうがよいです。

ここにきてはっとしたのは、二人の王子とも太陽・月のアスペクトがよくないことで、表面的に見えていることと内実は違うのかな…と思ってしまいました。両親の不和や家庭トラブルを表す相で、そのことが幼児期の精神面に大きな影響を与えるのです。ウィリアム王子とキャサリン妃は大変仲睦まじい二人ですが、公には見えない問題を抱えているかも知れません。
ウィリアム王子の月は太陽とオーブ1度で重なった新月で、海王星とオポジション。天秤座に集中した天体が調停しています。穏やかに見えますが、水星・天王星のオポジションや火星・土星のコンジャンクションなどから軍事的なトラブルに巻き込まれやすいという相もあります。


 

宝物のような王子様たちですが、将来彼らが王位を継承することになったら、どちらがふさわしいかと考えた場合、優位なのはもちろん長男のジョージ王子なのですが、突進力があってカリスマ的なのはルイ王子です。王室という環境に、精神的になじんでいます。ジョージ王子も山羊座の冥王星・蠍座の土星という強力なミューチャル・レセプションと、火星と木星の合というパワフルな相がありますが、なんか弟が黙ってはいない感じです。

2075から2085年頃のチャートを作ってみたところ(彼らが王位を継承するかも知れない年頃?)、牡羊座に冥王星が入ります。ロイヤルファミリーは2023年からの水瓶座・冥王星時代にいったん危機を迎えるかも知れませんが、その後王政復古(言葉が間違ってるかも知れません)的なムードが復活しそうなのです。そうしたときに、ルイ王子はかなり実力を発揮しそうです。
(2098年には冥王星が牡牛座に入り、ルイ王子は80歳ですが…本格的に彼の時代になるかも知れません。そこまで私は生きていませんが・笑)。

チャールズ皇太子(1948年11月14日生まれ)の太陽に、ルイ王子の木星が重なっていました。まさに目に入れても痛くない孫です。自分に幸運をもたらしてくれる子孫です。

 

チャールズ皇太子もホロスコープにカイトがあります。蠍座ですが、火の要素を内包していて、独特の異性運があります。止まらなくなってきたので、このへんでいったん休みますが「なぜチャールズ皇太子はカミラ夫人が好きなのか」も後程解析してみたいです。とても明快な相が出ています。