残業代不払い・雇い止め横行するブラックバイトに立ち向かう首都圏学生ユニオン | キラキラ☆サポーターズ(吉良よし子勝手連)ブログ

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 ※『しんぶん赤旗日曜版』9月1日号 から「ブラックバイト」の記事を紹介します。(※紹介が遅くなってしまって、すみません。m(_ _)m 記事中にある「首都圏学生ユニオン」は9月6日にすでに結成されています


 ブラックバイト
 残業代不払い 雇い止め
 学生らが労組結成へ
  一人の声の「点」が「線」になり
  「面」になれば、働き方変わる


 政府が調査しようとしている「ブラック企業」。被害は正社員にとどまりません。大学生たちもブラックなアルバイトの被害を受けています。ブラックバイトとたたかい、職場環境を変えたい――。劣悪な働き方を自ら変えていこうと、学生や大学院生たちが労働組合「首都圏学生ユニオン」を9月上旬にも結成します。


 残業代の不払いや不当な雇い止めといったブラックバイトの被害にあう学生が大勢います。


 法政大学に通う岩井佑樹さん(20)は、高校生のころからコンビニのアルバイトなどで家計を助けてきました。


 「バイトの就業時間が終わった後も働きましたが賃金は未払いのままでした。悔しい思いをしても生活がかかっていたので、意見を言う事ができませんでした」


 大学に入り、貧困問題などに取り組み、首都圏青年ユニオンと出会い、昨年11月に加入。実際に企業とたたかっている労働者が、組合と組合員の力を借りて、使用者と対等の立場で交渉する姿を見て“すごい”と思ったと言います。


 岩井さんは自分が働いている大手スーパー・マルエツでのアルバイトの労働環境を改善したいと、ユニオンに相談しました。


 タイムカードのレコーダーのそばには「就業前10分以内」「就業後10分以内」に押すようにと掲示されています。ところが、着替える時間や準備、片付けには10分以上の時間がかかります。


 同社の就業規則そのものに、こうした指示が書かれていることを団体交渉の場で確認。労働基準法を無視した働かせ方が全社的に行われている実態に驚いたと言います。


 ユニオンと岩井さんは、マルエツと団体交渉をし、この不払い賃金の支払いを約束させました。


 組合に加入し、団体交渉を行ったためか、その後、岩井さんはマルエツから雇い止め(雇用契約の更新拒否)されています。


 現在、岩井さんは、雇い止めの撤回とともに、マルエツの全従業員に対しての不払い賃金の支払いと、労働条件の改善を求めて団体交渉中です。


 岩井さんの周りにいる学生や院生も同じような被害に対してなんとかしたいと考え、ユニオンに加入。学生組合員が増えてきました。


 一人の声の「点」が「線」になり「面」へと広げていくことができれば、多くの労働者の働き方が改善されていくはず――。


 そんな思いから、個人加盟の労組「首都圏青年ユニオン」に加入する岩井さんたち大学生、院生ら約40人が中心になり「首都圏学生ユニオン」を結成します。


 立ち向かう方法 学んで
  首都圏青年ユニオン事務局次長 神部紅さん


 「反社会的行為」ともいえる劣悪な労働環境をどうやって変え、働きやすい職場をつくっていくか――。


 相手は企業であり、弁護士などがついています。そこに立ち向かうためには準備が必要です。


 アルバイトでも有給休暇がとれるということを教えるだけでは問題は解決しません。


 岩井さんの事例は、準備段階から多くの学生や院生に公開しています。そのプロセスを見てもらうことで、法律論だけではなく、具体的な方法論を学んでほしいからです。


 アルバイトは、文句があれば辞めさせるというコマとして扱われる状態です。しかし、学生たちが意識を変え、職場環境を変えるすべをユニオンで学んでもらえば、簡単にブラック企業の餌食にならないのではないかと考えています。


 団体交渉だけではなく、運動を広げ、世論に訴えることで、現実に「反社会的行為」をやめさせていくことができることを学生たちに理解してほしいと思っています。


問い合わせ=首都圏青年ユニオン
03-5395-5359
▼首都圏学生ユニオン
http://www.seinen-u.org/gakusei-union.html



 ※あわせて「連合通信・隔日版」(2013年9月12日付 No.8766) の記事を紹介します。


 「働く者の権利知らせたい」/大学生らがユニオン結成/学生バイトの労働相談も計画


 学生アルバイトで横行する不当な扱いをなくそうと、都内の大学生ら約20人が9月6日に「首都圏学生ユニオン」を結成した。代表を務める法政大社会学部2年の岩井佑樹さん(20)は「学生にだって労働者の権利がある。トラブルを解決できる労働組合の存在を知らせたい」と語る。


 岩井さん自身もアルバイト先だった食品スーパーマーケット・マルエツで不当な扱いを受けたという。時給計算が10分単位であることを理由に勤務前後9分間のタダ働きを強いられた。納得できず社内の労組に相談したが、「加入できるのは長期間働くパートか正社員だけ」と断られた。


 その後、首都圏青年ユニオンに加入。企業が異なる仲間の団体交渉にも参加して、経営者と対等に話し合う様子に心を打たれた。「自分も団交をしたい」――そう考えたとき、ユニオンの結成を勧められた。


 マルエツとの団交はまだ2回目だが、休憩室に就業規則を置くなどの成果があったという。


 ●「組合、身近にしたい」


 組合員からは、「仕事が同じなのに大学生というだけで賃金が少ない」「シフトの勤務時間を変更させられ、講義に出席できず単位を落とした」などの声が上がっている。岩井さんは「学生も労働組合を使える。もっと組合との距離を縮めたい」と話している。


 ユニオンは今後、労働相談や大学での講演なども行う。相談は、電話03(5395)5359まで。