過不足のない


適量なコミュニケーション。


駆け引きのないその瞬間だけの、


全て含む完璧な。




それをされると、逃げられない。


ハリボテはバタバタと倒れていく。


倒されて行くんじゃなくて、


たぶん自分で倒している。


あまりにも満たされすぎるから。


もうそれ以外のものは邪魔でしかなくて。




自分で服を脱いでいくような、


恥ずかしさと、清々しさを感じて、


ドキドキする。





この春最初の恋は


堕ちたと気づいた瞬間、


あまりにもぴったりに満たされていて


ただそれだけで満足。





何も欲しくない




ただ、今という瞬間を味わいたい







こんな無欲な恋は初めてだ。