「親業」をご存知ですか!?

 

「親業」は、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士が開発した

コミュニケーションプログラムです。

3年連続ノーベル平和賞にノミネートされたそうです。

 

私は3年前に受講しました。

当時一人娘が高校生でしたが、学校が合わずに荒れて荒れて

精神的に追い詰められたうえでの受講でした。

 

基本は半日で8回の講座となりますが、私は1日講座を4回受講しました。

受講して家に帰って実践、振り返りの為の記録をし、講座に出て報告をします。

 

「部屋に籠って挨拶もしない息子」「心を閉ざしてしまった娘」等々悩めるお父さんお母さん

が沢山着ておりました。

本当は悩む状態になるより前に受講すると良いのですが、なかなか難しいですよね。

 

親はこんなにも子供を愛しているのに、何故こんなにも親子関係がうまくいかないものか、

コミュニケーションの手段の取り方(テクニック)を学べばもっとうまくいきますよ、ということを学びます。

 

☆ 親と子供は別人格であることをきちんと理解し、

 

☆ 子供だろうと一人前の人間として尊重した上で接する

 

というのが基本思想であるため、親が希望する状態に子供を変えることは出来ず、講座が終わった時に

「結局何も変えることは出来ないんだ。。。」

と受講していた親が何人か言ったのを鮮明に覚えています。(私もそう思ったから。)

 

でも親業を受けて数年絶ち、とても自分の中で腑に落ちたことがあります。そして変わったことがあります。

 

娘は合わなかった学校生活で心に傷を負っているのでとても棘のあるきつい言葉や意見を述べます。

子供が何か棘のある言葉を言うたびに、「それは違う。・・・だから。」と直ぐに否定していました。

 

でも「親子であろうと価値観は違う。相手が思ったことは変えられない」ことに気付きました。

 

そこで必ず「・・・というふうに感じているんだね。」と1回受け止めるようにしています。(感じるものは変えられないから。)

 

その後で「でもこういう言い方をすると不快に感じるからこういう言い方をした方がいいんじゃないか」とか

「言わないようにした方がいいんじゃないか」「・・・・じゃないの」等意見を述べるようにしています。

 

どんな話も相手のことを受け止めること。

 

命に関わること以外は。

 

何故なら答えは自分で出すものだから。

 

失敗するのも本人の権利だから親が口出しするものではない。だって一生親が失敗しないように

先回りしてとめるわけにはいかないから。そう言われたのが強く記憶に残っています。

 

親業の会話の仕方。

例えば娘は教習所に通っています。先日「試験は何回受けてもとおらないような気がする。」と言ってきました。

早速主人(主人も親業を別に受けました)が、「そんなことないよ。教習所の試験は・・・」と話を始めたので

親業の言い方で会話してもらうように頼みました。

すると主人は「試験を何回受けても通らないような気がしてるんだね。何がそんなに不安に感じているのかな。」と

受け止めた上で話を聞く形に変えました。すると「うん。・・・とうところが不安なんだよ。」等と話始めました。

この方がずっと良いと思いませんか。

 

 

昨日も夕方に多摩川散歩をしました。春の風景が広がり本当に美しいです。

 

 

「自分の価値観と人の価値観は違う」

最近コロナをめぐって人を非難する言葉をツイッター等で沢山見かけます。

でも価値観の押し付けはしてはいけない、人の価値観はそれぞれだから、そう思います。

 

1日も早くコロナ騒動が収まりますように。