「海狼伝」「海王伝」白石一郎 | きらりん

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歌舞伎は仁左衛門丈に恋して、accessのライブが生きる糧。
法政大通信法学部を卒業して今は史学科で学習中。
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1987年、30年前の直木賞作品「海狼伝」。 
その続編「海王伝」を続けて読んだ。
白石一郎の男くさい、海に生きる漢たちラブ

「海狼伝」



内容紹介
戦国時代終盤、対馬――。松浦党の一族であった母とともに海と船へのあこがれを抱いて育った少年・笛太郎は、航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕えられた。笛太郎は瀬戸内まで連行されるが、そこで自分が村上水軍の将の息子であることがわかり、それからは海賊衆とともに行動するように。その後笛太郎は織田信長の水軍との海戦に加わるなど力量を発揮、比類なき「海の狼(ウルフ)」へと成長していった……。
日本の海賊の姿を詳細にかつ生き生きと活写し、海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。


戦国時代、信長の天下布武が大荒れの時代、村上水軍も動き出す時代、大陸につながる海の世界は全く違う闘いを描いている。
少年笛太郎と雷三郎の成長ストーリーが楽しい。
影の主役、能島小金吾のコテコテな生き方も面白かった。

「海王伝」


内容(「BOOK」データベースより)
海と船への憧れを抱いて対馬で育った笛太郎は、海賊船黄丸の船大将となつてシャムを舞台に活躍する。バンコクは明国の海賊マゴーチの本拠地。マゴーチは笛太郎の実父だが、笛太郎が異母弟を殺したことから、親子の宿命的な対決となる。海に生きる男たちの夢とロマンを描いた直木賞受賞作『海狼説』の続篇。


まだ少年の域だった笛太郎と雷三郎が南の海で大人になっていく。
いつまでも見守っていたくなる二人!
前作もそうだが、海の潮の流れ、風に向き、様々な船の種類、航海技術、戦闘・陣形が活劇のように目まぐるしく動きだす。

白石一郎先生の海の世界にハマるおねがい

それでは、また。