少年のアビス | ゆるりのブログ

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私個人の思うこと、感じることなどを徒然に綴っています。

私の言葉がキツく当たる方はご遠慮下さい。

少年のアビス
峰浪りょう






試し読み2巻無料だったので読んでみたけれど、ひさびさで読んだこういう登場人物が皆病んでる人間関係ドロドロ系のお話。

少年マンガって、こういう救いのないような話とか、あとは争いや暴力、戦い(バトル)系のお話が多いイメージ。あとはエロ。

こういうお話の着地点(結末)ってどういう感じになるのか見当がつかないけれども、光の見えるというか、未来に希望の持てる終わり方になってほしいなぁとは思う。

玄がもしかして令児のことを…?って思った時には萌えたけど。笑

類友は集まるので、そういう人たちが集まって紡ぎ出す(創造する)のが、こういった深刻で救いが見えない世界になる。

親から支配されてる子供時代だとなおさら、そこから抜け出すのは至難の業だし、キツいから、そうすると人生諦めるか死ぬしかないって思考になっちゃうんだけど。

で、そこで死んでしまえばそこで話(物語)は終わる。

“生きてる”から話は展開して物語になって行き、新たな展望や希望が見えるといった、そういう“可能性”が潰えることはない。

けれども、あくまでそれは“可能性がある”というだけで、それを生かすも台無しにするのもその本人次第。

そして、悪いものや悪いこと、そういった負の状況から這いあがり、決別できた人間は強い。

体験して“知っている”から、そういったことへの憧れ(興味)や、そこへ戻ろうという気がもう起きないし、引き戻されない。

けれども、“知らない”人間は、そういう悪いものに魅かれたり憧れたり、そして簡単に騙されたり利用されたりする。

世間知らずの甘ちゃん(温室育ち)なんぞは簡単に騙され罠に落とされる。

ちょろちょろだ。ww

そして、ある漫画家の人が言っていた。

こういったネガティブで暗いお話を描くのは体力がいるから若いうちしか描けないと。

なるほどなーと、その言葉に妙に納得した。

だからか。

お年寄りなど年配者になると、おおらかになるというか、細かいことに変にこだわらなくなるのは。

(中には年を重ねるほど意固地になって頑固になる人もいるけれども。)

つまり、ネガティブでいることは疲れるのだ。

ということは、年月に任せておけば、自然と人間というのは身軽(ポジティブ)になって行くということだ。

深刻に悩んだり苦しんだりできるのは、体力のあるうち、若いうちの特権なのかもしれない。

そして、自分が年配者の立場になった時には、「これだから年寄りは…」なんていう若者言葉には真剣に取り合わなくていいし、真に受けなくてもいいっていうことだ。