インスタで何十発と同時に打ち上がる美しい花火の動画を見た。
このコロナ禍で3年ぶりに開催された花火大会の動画らしく、最高でした!の言葉と、8万を超えるいいね👍が付いていた。
以前の私なら素直にすごい!って思ったと思う。
けれども、まだコロナが騒がれている世間の中で、大々的に多くの人を集めるイベントには大きな違和感を覚える。
それは、お店もそう。
感染拡大防止にご協力くださいと言いながら、人を集めるイベントをやる。
本気で拡大防止を考えるのなら、一番は人を集めないことだろう。
防止したいのか、拡散したいのかどっちなの?
と言いたくなる、その矛盾に満ちた行動をわたしは受け入れられない。
花火大会もそう。
その動画に音声は付いてなかったけれども、さぞかし豪快な轟音が周囲に響いたことだろう。
昔に思ったことがある。
8月というのは終戦記念日もあり、テレビで決まって報道されるヒロシマに関するニュースなどと相まって嫌でも戦争を想起させる。
空襲体験者にとっては、花火の音というのは決して気持ちの良いものではないのだろうなと。
そして、犬猫を飼ったことがある人なら分かると思うけれども、昔実家で飼っていた犬は、花火の轟音を聞いていつも震えていた。
“大きな音”は、動物にとってはストレスでしかない。
それは、周囲に生息する野生生物にとってもきっと同じだろう。
すごいでしょ!もっと見て見て!
年々エスカレートして、迫力の凄さを競い合う花火大会のそれは、私たち人間の自己顕示欲の表れ。
お母さん、見て見て!
親からの愛情を受けたくて、誰かの気を引きたくて行う行動と同じ。
そこに周囲への配慮や思いやりはない。
そんな精神の幼い、小学3年生ほどの精神レベルでしかない人間たちが棲まう地球だから、あっという間に環境破壊されるのも道理である。