だから、自分もつまらない。
いつのまにか子供時代の自分の親だった年齢になっている自分。
ちゃんとしなさい、あれしなさいこれしなさい。
出来なきゃダメよ。世間とはこういうものよ。
知ってる風な顔で私たちに諭していた親、大人たち。
つまらないなぁ。
中年になった今でも私は子供に自分が世間を知ってるなんて言えない。
子供の手本になる自信なんて全然ない。
今その親の年齢になってみて、こんな程度で、いっぱしの親面をして子育てしてたんだと思う。
親らしく、大人らしくあらねばと、きっと一杯一杯で子育てしてたんだろう。
大人になったら結婚して子供を作って家庭を作る。
その価値観からすると、大人の仕事とは子育てとも言える。
子供が好きで、子供の世話に、成長に生き甲斐を感じて楽しい。
そういう大人には、子供がいることは喜ばしいことだろう。
けれども、子供を取ったら?
その子供がいなくなったら、途端に自分の存在意義を失うだろう。
子供を産んで育てる為に私たちは生まれた訳ではないから。
その為だけに生きている訳ではないから。
子供の為に生きている訳ではないから。
自分は自分の為に生きている。
その他の誰の為でもない。
子供の為に。
〜の為にと生き始めると、途端につまらない人生になって行く。
つまらない大人になって行く。
私は自分の為に生きられる、そんな大人になりたい。