「どうしても触れたくない」 | ゆるりのブログ

ゆるりのブログ

私個人の思うこと、感じることなどを徒然に綴っています。

私の言葉がキツく当たる方はご遠慮下さい。

{EB849D74-B4A0-490D-B584-BF68741BBBBC:01}

BL漫画です。


「どうして俺は男なんだろう」

ノンケの外川を好きになってしまった嶋の言葉。

「…お前のことを好きなのに。男のお前を好きな自分が嫌なんだよ」

元ノンケの嶋の元彼の言葉。

自己否定して、自分も周りも傷付ける。

切なくて泣けた。




しかし、BL漫画って、言うなれば現代版ロミオとジュリエットだよね。
(単なるエロとかファンタジー?とかは除いて)

現代では、身分差なんていうのはもう普通はないから、その昔の身分差に代わるものが同性愛。

障害のある恋。

結ばれない恋。

悲恋の主人公に感情移入して泣く。

反対に、何の障害も悩みもない、スムーズに進む男女のハッピーエンドな話なんて、読んでても面白くも何ともないだろう。

ドキドキがない。切なさがない。心が揺さぶられない。

心が揺さぶられるということは不安になること。

不安というのは、幸せ感からは程遠い感情。

そう、人間って実は不幸が好きなのだ。

元気ハツラツな人よりも、アンニュイで少し陰があるような人に惹かれやすいように。

不幸な香りに惹かれる。危険な香りに惹かれる。

理性で打ち消していても、本能では。

人間って、実は不幸になりたいのかも知れないな。