もう随分前の作品で、小雪さんと松潤さんでドラマ化もされてたようです。
私は全然知らなかったけど。
主人公のスミレは、学歴良し、美貌も良し、仕事もバリバリこなすキャリアウーマン。
みんなが羨むものを持っているのに、自分に自信がない。
それはまるで、幸せな人が自分の幸せに気づけない様。
人からどう思われるかが気になって、自分の着る洋服が決められなかった子供時代のスミレ。
自信がないこと。本当は小心者であることを、小心者であるがゆえに、周りに晒け出せない。
強がる。いつもギリギリの綱渡りのような生活。
私には、このスミレの心理がとてもよく分かった。
そして、モモとの出会いで、そのスミレも変わっていく。
どんな自分でも受け容れてもらえる存在。
自分が受け容れられているということがどういうことか、体感として分かっていく。
何でも無理は続かない。
そういう存在をパートナーと成し得た時。
自分を晒け出せる勇気を持てた時。
その人生の大半は、成功したも同然のように思う。