宮本紀夫先生との座談会 | きらり~発達障害と共に成長する家族の会~

きらり~発達障害と共に成長する家族の会~

2012年3月に東京都武蔵村山市で発足した会です。タイトル通り、本人も兄弟もパパもママも家族が発達障害を通じて色々成長していけますように・・・発達の凸凹に悩んだりもするけれど、将来何か1つ「きらっと」輝ける何かを見つけてほしい・・・そんな願いを込めています。

千田です。
12月に顧問の宮本紀夫先生との座談会がありました。

9月の先生との勉強会では、特別支援教育の基本のシステムや学級での取り組みの工夫などのお話をお聞きしました。今回は、ざっくばらんに先生とお話ができるように座談会形式です。

また、市内の保護者からも声があがっている中学校の情緒障害特別支援学級(固定級)の設置について、先生のお考えをお聞きしました。

お話の全ては載せられませんが、私個人が特にしっかり心に留めておきたいと思ったいくつかを、私の解釈も入りますが、書いておきたいと思います。

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中学の情緒障害固定級には、教科ごとに先生が変わること・思春期・生徒の相性・コストなど、課題が多いのは事実。
しかし、今の特別支援教育や福祉のシステムにしても、簡単にできたものではなく、多くの人たちが苦労し少しずつ積み上げて、理解を得て整ってきたもの。
私たちも良き後輩を育て、歴史を繋いでいく存在である。
保護者は、必要と感じることには、声をあげ続けていくことが大切。

学校や機関の支援者に、専門性や理解がないと感じることもあるかもしれない。
支援者へは、子どもの特性や対応のしかたを、いかにうまく伝えるかが重要。
事前に紙に書き出すなどして、伝えるべきことをまとめておくとよい。
その際、必ず子どもの「いいところ」を伝える。
日頃からメモし、エピソードを交えるなどするとよい。

子どもに困るところがあれば、その裏には絶対にその子の強みが隠れている。

また、就労に向けて身につけておきたいことについて。
特に納得だったのは、「会釈ができるようになること」
教える機会を作って、「そのくらいの角度がかっこいいよ!」とうまくできたら親が目を輝かせて褒めて!と。

不登校のお子さんについて・・・言って行くものではないでしょう。
お手伝いなど、家で役に立ってもらう機会を作りましょう。
家庭での有用感や存在感を持たせることが大切。
また、家庭でも時間割りを一緒に作って守れるようになることが、自立につながります。
ゲーム・インターネットは効率的に遊ぶ楽しさを覚えて。
「時間割り」は、就労はもちろん、性・盗み・ネットなどいろいろな不安の解決につながると考えている。

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限られた時間でしたが、ほかにも盛りだくさんの内容でした。
なにより、先生の子どもたちや保護者を大切に思う気持ちを感じました。


<参加した方の感想>

色々あるけれど、先生方に上手に情報を提供させていただきながら、連携していくことが大切なんだと、改めて思いました。

座談会では「面白半分に犯罪行為をしてしまう少年たち」について質問したのですが、大変勉強になりました。
警察に捕まってしまったと思う事も必要。
との事で、親や周囲が必要以上に庇う事は不要であるとの決断でした。
なんだか目から鱗です。

就労に向けて家庭でできる具体的な取り組みを紹介していただき、早速取り入れてみました。

あいさつや身なりを整える事、家庭でも時間割を守る事が、将来に向けても、とても大切だという事を改めて思いました。