先週夏の贈り物をしておいた田舎の同級生から電話をもらった。

彼女は小学校から高校まで同じ。
しかも彼女が妊娠したすぐ後に自分にもできたので婦人科まで一緒、

ところが妊娠8ヶ月の検診の時、
『間接が痛むの、』
そう言って
『実は6ヶ月くらいから痛くなり始めて…』


そして医者の忠告は
『産まない事』だったらしいが

8月に男の子を産んでから彼女はその後の人生、痛みと戦う事になった。

お祝いに行って見た彼女は赤ちゃんのおむつを取り替えるのにも激痛で、涙を流しながら赤ちゃんのお世話をする姿だった。

それからすぐ 彼女の嫁入り道具は先方からガムテープでバッテンに貼られ送り返されてくるのだった。


それから30年、

痛みだけの人生だったがまだ去年まではどうにか自力で這うようにしながらでも歩けた。


ところが季節の贈り物が届けば必ず電話をくれていた彼女からの電話がない、
入院したのかなぁ
具合悪いのかなぁ


そして今日の電話

いきなり
『最近耳が遠くなった』から始まり
『もう私 寝たきりになったの…』

「…そっかあ、ちょっとつらくなったね…」

あえて深刻そうな声にならないように努めようとしていた。

『痛くて電話出来なくて、気になっていたのに連絡遅れてごめんね』

「いえいえ、ゆうパックのように運送事故ぢゃないか、それとも入院されたのかと思ってたよ、声が元気そうでよかった」

なるべく同情するような言葉遣いにならないように気をつけたつもりだった。



自分がパートからバイトになったってぐずぐずしてたのが恥ずかしくなった。

自分は好きに動けるぢゃないか!
痛くないぢゃないか!

どうか神様、彼女の痛みを和らげてあげてもらえないでしょうか、

何故30年も苦しまなければならなかったのでしょうか、

残りの人生が痛くなく送れますように!

どうか 神様!

『今もお兄ちゃん(息子さん)にダイヤルしてもらって電話してるの、』

彼女のお母さんは一昨年から甲状腺がんで 退院はされたものの 80歳のお父さんがお母さんと彼女の世話をして暮らしている。

また顔を出させてもらいますね♪
そう言ったものの めちゃくちゃ動揺した。
気持ちが苦しいよ…

もどかしいだろうな、

最後に暑くなるから床擦れなんかにも気をつけてね

と言ったけど 失礼ぢゃなかっただろうか、


すみません、なんか支離滅裂な文章になって、
自分もまだ彼女の状態が飲み込めない感じでいます…

私には彼女の苦悩の1/10も理解できてないのではないだろうか、


何かしてあげられる事はないだろうか、