杉浦さん達がんサバイバーで構成された
『チームメッセンジャー』が芦屋マラソンに出場されました。



【さて、先日のユニセフ芦屋国際ファンランを一緒に走った小児がんサバイバーのウルトラゆうすけくんのことが4月11日、13日に渡って神戸新聞に出ています。

11日

100万人に1人という肝臓がんの一種、肝芽腫を発症し、一時は「余命1年」と宣告された相生市立青葉台小5年川口祐典君(10)=同市=が11日、芦屋市で開かれる「ユニセフカップ2010芦屋国際ファンラン」に出場する。「僕も病気を治した。いつか一緒に走ろう」。小児がんと闘う子らへのメッセージを込めて走る。

 発症が分かったのは2004年3月。まだ4歳だった。抗がん剤は効き目がなく、医師は「このままなら1年もたない」と告げた。同年10月、母吉代さん(35)から肝臓を移植した。

 「肝移植後、再発したら生存率はゼロ」と宣告されたが、翌年、左肺にがんが見つかった。しかし、川口君は大量の抗がん剤投与に伴う激しい倦怠感や痛みにくじけず、4カ月後に退院した。

 現在は地元のサッカークラブや太鼓サークルで活躍。病院には年に1度検査入院するだけという奇跡的な回復をみせた。

 今回の出場は、がんを克服し、コンサートやマラソンを続ける情報誌編集長杉浦貴之さん(38)=愛知県岡崎市=との約束だ。数年前から交流があり、あこがれの存在。その杉浦さんから「一緒に走ろう」と誘われ、母子での参加を決めた。

 「元気に走り、少しでも多くの人を勇気付けたい」と川口君。練習を重ね、ファミリーの部(3キロ)での完走を目指す。

(長谷部崇、網麻子)

13日

毎年全国で30~40人の子どもが発症するという肝臓がんの一種、肝芽腫を克服した相生市立青葉台小5年の川口祐典君(10)=同市若狭町=が11日、芦屋市で行われた「ユニセフカップ2010芦屋国際ファンラン」で3キロを完走した。川口君は「ゴールできてよかった。これからもマラソンやサッカーを頑張りたい」と話している。


 川口君は、4歳だった2004年3月にがんと判明。母の吉代さん(35)から生体肝移植を受けたが、翌年左肺に転移が見つかった。「再発は生存率ゼロ」といわれたが、大量の抗がん剤投与などで克服。現在は、サッカークラブなどで活動している。

 大会には吉代さんや、腎臓がんを克服し、「命」をテーマにした情報誌の編集長を務める杉浦貴之さん(38)=愛知県岡崎市=らとともに出場。川口君は数年前から杉浦さんを慕い、一緒に走る約束をしていた。

 この日は川口君が先にゴールし、「約束を果たせた。祐典君の姿は多くのがん患者に希望を与えるだろう」と杉浦さん。吉代さんは「治療を終え、もうすぐ5年。本当に元気になった」と喜んでいた。

(網 麻子)】