一月にこんな話をされていた。

『むごくて むごくてならん…』と


葬儀の時は皆に
『お世話になってありがとうございました』といっておられたが

亡くなる前、お姉さんに
『私はこれでもう死んで行くんだよね…』
と言ったそうです。


『どんなに生きたかったかと思うと可哀相でならん』と泣いておられた。

時間がたって本当にいなくなってしまったことを実感されたのだろう。

最後まで治る希望を捨てないで闘った彼女、

しかし、肝機能が落ちて予定していた抗がん剤ができなくなった。
主治医に
『最後の抗がん剤は出来なくなった』と告げられた時にはさすがに落ち込んでいたとも聞いた。


もし、自分だったらその状況に耐えられるのだろうか…

最後には
『早く楽になりたい…』とお母さんに告げた
その気持ち、

いつもその言葉が頭にある。

〇〇ちゃんの分まで生きて行ってね、

お母さんに頼まれました。
抗がん剤が出来ること自体、ありがたいことなんだな、

治療を受けられるって素晴らしいことなんだなって
つらい時、もしも思い出して下さったら彼女も喜びます。
だって彼女は看護師さん、いつもみんなの健康を祈っていました。
何十年も患者の皆さんと共に歩いて来た人です。

絶対に皆さんの治療も
『頑張ってね』と言ってくれてますよ、