名古屋に大きなショールームはあるが自力で行くのが大変になるだろう、

とりあえず隣の岡崎市の西武百貨店でも行ってみようか、


西武百貨店自体は大きいのだけれど

ウイッグコーナーが見つからない、

多分化粧品フロアだよね、


隅っこにあった

すごい小さなスペースで、

でも今の自分にそっくりさんがいる!

色と言い、長さと言い、そっくり!

どうぞご試着なさってみて下さいね、

すみません、ぢゃこれを

どうぞどうぞ、

失礼ですがこれから治療でいらっしゃいますか?

さすが!わかってるな~、
自分は隠すつもりが全くなくて
あれやこれや まるで美容院にでも来てるかのようにおしゃべりをした。

せっかくのウイッグだからロングのカールも借りてみた…

ブー

これはないわ、

私ってロングが本当に似合わない…

諦めきれなくてセミロングも貸して下さい。



やっぱりさっきので。

『運命かもしれないです。これ昨日作ったばかりなんですよ♪
よくあることなんですが
新しいウイッグを作るとそれに合う方がお見えになるの♪』

値段を聞かずにすっかりそれにする気でいた。

おいくらでしたか?

はい、こちらが…

25万に消費税で…


え~っΣ(´Д`;)

それはちょっと…

『お値打ちなのもありますがご覧になりますか?

こちら15万なんですけど

明らかに違いますでしょ?
長い時間お使いになることですしお薬をお使いになるとウイッグだけが頼りになってしまいますから これくらいのほうがよろしいかと。』

明らかにまよっていると

『同じ物は2つと作れません。
手作りですからどうしてもかわってしまいます。

もし、こちらを気に入ってくださってるのなら

お似合いですし、』






ぢゃあ、これで…

『はい、ありがとうございます!
前髪の長さを揃えますね、

ぢゃ眉の下くらいで

チョキチョキ、

この時点でもう後戻りできなくなった。