きちんと区別してあげないと、自分も他者も信じることができず、挫折やトラブルに弱い子に育ってしまいます。
 何があってもブレない子に育てたいのなら、親がきちんと「甘えさせる」と「甘やかす」を区別することが大事です。


まず“甘えさせる”ですが、これは子育てで1番となるほどの重要な事です

 子供は、「甘え」を受け入れてもらうと、相手の愛情を感じてホッと安心感を抱き、他者を信頼することができます。また、受け入れてもらえた自分に、自信を持てるようになります。

 これは、子供だけではなく人全般にも言えることです。


 このように子供は、甘えることで“他者への愛・安堵感・信頼性”“自分への自信”を身に付けます。


この経験が「人格形成の根底」となり、大人になって大きな挫折を味わっても自分を保っていられることになります。

 逆に“甘えを受け入れてもらえない”「自分も他者も信じることのできない子」に育ってしまいます。

一方で“甘やかし”からは、信頼や自信を得ることはできません。


甘やかし」に愛情はなく、あるのは“親もしくは子の都合”だけとなります。

 さらにそこには“主従関係や支配”が隠れています。


 これでは同じく愛情不足により、誰も信じることができなかったり、人間関係に主従関係を求めたりする子に育ってしまいます。



きちんと“甘え”の区別をしたいところですが、それが難しいところなのです。

■子どものためになるのか?

■親がラクしたいだけではないのか? 

■子どもの視野を広げているか?

■子どもの視野を狭めているか?


よくある例で見てみましょう。

<例>(自分でできるのに)「洋服を着させて~」という場合。

★「なんでだろ~」と行動の目的を眺めてみます。

★たいてい「甘えたい」という思いからが多い。

★深層を探ると、「気にかけてほしい」「受け入れてほしい」。

ココロが満たされてくれるならお手伝いします。

※もし、行動の目的が「面倒だから」「出来ないから」ということだったら、対処法は変わります。



 まずは表情や言い方など“子供の様子”よく観察すること。


 対応を間違えないためにも、どんなに忙しくても、きちんと子供の様子をみてあげましょう。

 そして子供の心理を掘り下げて考え、“本当に子供のためになるのか?”を考えてあげてください。

<大事なのは自分だったらどうするだろう、と考えてみることだと思います。自分にとって何が甘やかしで何が甘えさせるなんだろう?何が軸になっているのだろう?>


甘えの区別は一概に決められるものでなく、人によって、ケースによって異なります。

“その都度きちんと子どもと向き合い”対応してあげるのが良いでしょう。

“甘えさせる”“甘やかす”は、一見似ているだけに、忙しいと混乱しがちになりますが、子どもの人生のためにも向き合ってあげてください。



子育てには正解はありません。

その子その子の気質と環境をよく見てあげてください。

自分が20年後30年後に後悔しないためにも、今沢山苦労してください。

その期間も振り返ってみると意外に短いものですよ。

ママさんたちの健闘を心より応援しております。