やっと信じられると思った彼が既婚者。
絶対しないと思っていた不倫を、知らぬとは言えしていたことへの嫌悪。
仕事にいくため電車に乗ると目が回る。その先に行けない。
終点まではかろうじて行けるが、そこで動けない。
休みの電話を入れる。
さらに、新しく異動してきた管理職のパワハラがひどく、バイトが辞めていった。次はその子達の話を聞いていた私が標的だ。
上司に職場環境改善の意見をするが、的外れだったようだ。
経営側の人間なら、私のような感情に訴えかけるような部下より、営業利益をもたらす人間を重用するだろう。
この頃には終点まで、電車に乗れなくなった。
ためていた有給を使いきった。
ちょうど、人事面接があった。上司のことを伝えた。
まだパワハラという言葉もなかった時代だ。
話はその人事でストップして何事もないように職場は進んだ。
もうダメだ。行けない。
私は、みんなの味方になるようにしたけど、誰も味方にはなってくれない。
辞表を出した。
私はどこに行っても、人間関係が破綻するんだ。
少し休みたかった。せめて1ヶ月。
母親に仕事を辞めることを伝えると
「すぐに働きなさい!弱虫!お金はどうするのよ!それに私の病院は誰が付き添うのよ!」
と言われた。
私は気力でアルバイトをみつけて、退職した翌日から自転車で通えるところで働きはじめた。毎日のようにめまいや吐き気があった。短時間バイトだけど、無理矢理するので、家に帰ると吐いて動けなくなった。
今、思えば、このとき、軽いうつ病になっていたんだと思う。