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KIRAKIRA☆

こちらはスキップビートの二次小説ブログです。CPは主に蓮×キョ-コです。完全な個人の妄想の産物ですので、原作・出版者等は全く関係ありません。また、文章の無断転載は固くお断り致します。


それは朝の出来事



「なんで黙っていたんだ」

「・・・・驚かせたかったんです」


社さんの失言(当の本人は純粋にお祝いを言ってくれただけなのだが)で、報告する前にバレてしまったスペシャルドラマの出演の件。

着替えに行った蓮が一向に戻ってこないので、社をリビングに置いて様子を見に来たら、蓮は寝室のベットに腰かけていた。


どうやらキョーコが来るのを待っていたらしく、部屋に入ってきたキョーコに視線を向けて、無言で腕を伸ばしてきた。

それが蓮の「来て」の合図だと判っていたので、キョーコも黙って蓮に近づいた。


膝の上に座らせられて、そのまま軽く唇をついばまれる。



以前奏江に頼まれて届けものをした撮影現場。

あの時のスペシャルドラマの続編だと聞いたのは奏江からだった。

もちろん主演は蓮で、奏江も続演するのだと。

オーディションで今回のキーマンを決めるのだと知って、是が非でもと応募をした。


蓮に言わなかったのは・・・・・言葉にした「驚かせたかった」というのが半分で、もう半分は・・・・



「・・・・・・ん・・・・・ッ・・・」


深くなる口づけに、思わず声が漏れた。

リビングには社が蓮を待っている。


「敦賀さ・・・時間・・・ッ・・・」


離れようとするキョーコの頭を再度固定し、再度口づけを続けられる。

縋る様に迫られるこの空気は以前何度か感じた事がある。


角度を変えて口づけられやっと解放されると、自分を見つめる蓮の視線とかち合った。

何か言いたげな蓮の視線に、ドキリとした。


「敦賀さん・・・・?」

「・・・・・愛している」

「・・・・・・・・・・はい・・・」


熱い吐息と共に言われたのは昨夜も散々聞いた言葉。

何度聞いても気恥ずかしく、くすぐったく、そして、愛おしくてうれしい。


だから、一瞬目を見開いて・・・頬を染めて返事をすると

「・・・・・・・・・・・・・・・はぁっ・・・」


微妙な顔でダメ息を吐かれた。


「なんでそこでダメ息を吐くんですか」

「なんでそこで”はい”なのかな。」

「・・・・・”いいえ”の方が良かったんですか」

「そんな事言ったら、今すぐベットで一から身体に教え込む所だね」

「結構です。昨晩十分教え込んで頂きました。」

「教える教師が良くても教わる生徒に問題があったって事かな」

「出来の悪い生徒を教え込むのが教師の役目ですけどね」


「へえ?俺の教え方が足りない?じゃあ、もっとゆっくりじっくり教えようか?」
「・・・っ!すみません!失言でした!」

出現した夜の帝王に、慌てて蓮の膝の上から飛び降りた。
最早条件反射と言ってもいいかもしれない。

そろそろ本当にタイムリミットなので、蓮もそれ以上追及して来ずにクスクスと笑いながら立ち上がった。


「今日の予定は?」

「事務所に寄って、その後はラブミー部に顔をだします。何もなければ夕方には帰ってきますね」

「俺は多分23時くらいになるかな。」

「夕飯はどうします?」

「・・・・・・・ロケ弁が出ると思うから・・・」


本音はキョーコと家で食べたいが、その時間まで待たせるのも、付き合わせるのも流石に申し訳ない。


「そうですか。ちゃんと食べてくださいね」


正直あまり信用できないが、まあ社が一緒なら大丈夫だろう。



「ちゃんと食べるから・・・・家に帰ったらキョーコを食べさせてくれる?」


あえて身をかがめて耳元でささやかれる言葉にドキリとする。

それを悟られなくて、呆れた言葉でごまかした。


「・・・・・・・・・・昨夜あれだけしておいて・・・」

「キョーコはいつも食事は3食取らなければダメだって言っているじゃないか」

「それは栄養素たっぷりのご飯の事です!」

「俺にとってはキョーコが一番必要な栄養源だよ」


そっと唇にそのまま口づけを落とされると、甘い視線で微笑まれた。


ずるいと思う。


以前はお互い隠して、そして意識して作らない様にしていた甘い空気。

それを恋人になったとたんに、この男は無条件無制限無節操に垂れ流し続けるんだから。



でも・・・・・・・私は「恋人」としてこの人に何を伝えられているのかしら


「・・・・・・今日は、登別の温泉の素にしませんか」


恥をしのんで真っ赤な顔でつぶやく様に声をかけると、蓮は嬉しそうな顔でうなずいてくれた。



その嬉しそうな顔に、つい自分も嬉しくなった




のに





『・・・・・社長なんかに捕まるなんて隙が多すぎるんじゃないか』


「・・・・・・・返す言葉もございません・・・」



電話越しでも判る不機嫌な声に、目の前にいる訳でもないのに身が縮こまってしまう。

ああ、目の前には美しい海と白い砂浜・・・・心ときめくハズの景色なのに、今の私の心はどんより曇り模様・・・・


だって、社長ったら「すぐ近く」とか「ちょっと顔を出しに」とか言うんだもの。まさか沖縄だなんて思わないじゃない・・・・

そりゃ、初沖縄にウキウキしなかったと言えばウソだけど、特にさっき食べた沖縄料理は珍しくて絶品だったけども!



『で?いつ帰ってくるんだ?』

「それが・・・・ラブミー部の仕事が入ってしまって・・・・」

『は?』

「その、沖縄に来ている社長の知り合いの方の付き人をする事になってしまったんです」

『・・・・・・・なッ!』


言いづらい話を言いづらく説明すると、おそらく社長は最初から狙っていたのでは・・・と思うけど。


『付き人って、エル・・・・いや、その人にだって付き人はいるだろ?』

「はあ・・・・そうなんですが・・・日本の事は日本の人に世話してもらうのが一番だとか、日常的な細かい事で不便が多いとかで・・・・なんか色々と」


色々と言いくるめられた気しかしないけど。

それを言えば電話越しでブリザードが吹き荒れそう・・・


『・・・・・・・・・・・・で?』

「は?」

『いつ帰ってくるんだ?』


う・・・・・怖い・・・・

怒っている~・・・ッ!


「・・・・・・・す、スペシャルドラマのクランクインの前までには帰れると・・・・・」


つまり約1か月後。


確かにすでに脚本はもらっているから役作りはこっちでできるし、なんか聞いた話ではエルトラさんは演技の世界に関わりがあるらしいから、相談に乗ってもらえと社長は言っていた。


『・・・・・・・・・・・・・・・』

「あ・・・・・の・・・・敦賀さん・・・・」

『・・・・・・・・・・・・・』

「敦賀さん・・・・?」


あれ?電話切れちゃった・・・・もしくは切られてしまった・・・・ッ!?

急激に不安になり青ざめていると



『・・・・・・・・君は俺を殺す気か?』

「・・・・・・・はい?」

『そんなにキョーコに会えないのを我慢しろっていうのか?というか、君はそれで平気なのか?』

「し、仕方ないじゃないですか!お仕事です・・・し・・・」


敦賀さんだって、ロケで1週間や2週間いない事だって今まで会った訳だし・・・。


「お、お土産買っていきますから!何がいいですか!」


『・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ酒』


ぼそりと聞こえた電話越しの単語で一つの方程式が頭上に浮かび上がった。



”ハブ酒” = ”精力剤”



「あなたこそ私を殺す気ですか!!」



思わず叫んだ響きは沖縄の爽やかな星空に響いたのだった。




まあ、そんなこんなで、沖縄に来てすでに2週間ほど。

付き人を仰せつかったエルトラという人は、正式にはどういう人なのか未だに謎の人だった。


まあ、あの社長の社長の知り合いっていうだけでも謎認定合格しそうだけど。

たまに英語以外の言語で電話をしている事もあるし、何やら商談みたいなものに出かけたり、パーティのようなものに出ている事もある。


そんな中、日々の細かいお世話と、外出の同行が必要の無い時は沖縄ライフを楽しんだり、脚本読みをしたり、身体を鍛えたり・・・でも、一番多いのは


『キョーコ!ボスが午後から商談らしいから、みんなでシュノーケリングをしないか?』

『え!やってみたいです!』

『よし!じゃあ、コンシェルジュにツアーの依頼をしてこよう』

『ありがとうございます!ジョー』


笑顔でウィンクするジョーに笑顔で返す。

蓮が言った通り、エルトラのスタッフはかなりの数がいてそのメンバーともすっかり打ち解けてしまった。


特に、スタッフの一人のジョーは何かとキョーコに気にかけてくれて、エルトラの仕事が無いときはあちこちに連れて行ってくれもした。

あまりにもエルトラよりもキョーコを優先してくれるから、一度申し訳ないと伝えたのだが、なんでもキョーコのエスコートをエルトラから言われていて、彼曰く「これも僕の仕事だから」という事らしい。



『それに、キョーコはもう僕の娘同然だよ』

と言われてしまうと、父親を知らない自分にとっては何ともくすぐったい感情に戸惑いも感じてしまう。


ジョーとホテルのロビーに降りて他のメンバーを待つ間に段取りを確認していると、ジョーがそうだと声をあげた。

『帰りに国際通りでエルトラに買い物を頼まれているんだ』
『何をですか?』

『ハブ酒だ』

出て来た単語に思わずピキリと固まった。

『は・・・い?』
『沖縄の名産酒なんだろ?せっかくだから飲んでみたいと言っていてな』

ニコニコと話すジョーの様子からは、本当に地域の名産を試してみたいという好奇心しか見えない。

そ、そうよね・・・普段からあの似非紳士エロ魔王といるからつい・・・。

なんだか思考が染められてしまっている様な・・・・うう、いつの間にか私も立派な(?)ふしだら似非乙女になってしまったんだわ・・・・

どんよりするキョーコに、ジョーは首をかしげるが、そのピュアさが今は眩しい。
が、次に出てきた言葉にぎょっとした。

『キョーコも恋人に買っていかないか?』
『は?!』

冗談じゃない!むしろ私が欲しいくらいよ・・・・って、違ーうっ!!

『こここここ恋人って・・・・っ!』
『?キョーコには絶賛ラブラブ中のダーリンがいるとボスが言っていたが。』
『エルトラさんが?!』
『あ・・・・ああ、エルトラがキョーコのボスに聞いたらしい。常にイチャイチャしていて・・・・キョーコ?』

絶賛ラブラブ
ダーリン
イチャイチャ

思わず踞るキョーコにジョーがオロオロとしだしたのが判ったが

『ど、どうしたんだ?!』
『い、いえ・・・ちょっとアレルギーの名残が・・・あ、いや・・・』
『大丈夫なのか?!』
『すみません、ご心配なく・・・』


三つ子の魂百まで
ラブミー部の呪い永遠に


思わず頭上に浮かんだ諺をパッパッと追い払って、無理やり笑顔を作ろうと顔を上げ


再びピキリと固まった



顔をあげた視線の先に、自分を凝視する人物


「キョーコ?!」

「げ・・・・ショータロー・・・」




"お仕置きだね"




今度は思わず『いつもイチャイチャしている絶賛ラブラブ中ダーリン』のハズの言葉が、脳内に響いた。



もちろんキラキラオプション似非紳士スマイル付きで。









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