心を病むイクメン81 広島へ | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

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結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。


↑前回記事はこちら

 

 

無言に近い状態で荷造りをし、

車に乗り込んだ。

 

目的地はない。

 

ただ、行きたい場所へ向かう。

 

 

長距離運転をしてもらう気にならなかったのと

意地があって、

わたしが運転席に先に乗り込んだ。

 

 

子供に聞いた。

 

「どこにいきたい?」と。

 

 

長男が「広島に行きたい」と行った。

 

 

よし!じゃあ行こう!!

 

明るい気持ちではなかったものの、

行く!と決めて出発すると、気持ちも落ち着いてきた。

 

 

300キロくらいの道のり。

 

途中のSAに立ち寄っても

「お金かかるからダメ」という圧をかけて・・・

 

トイレ休憩と体をほぐすのみ。

 

 

何もかも考えずに旅行したかったのだけれど、

いつまで続くかわからない、この休職という現実に・・・

おおらかにはなれなかったわたしがいた。

 

 

それでも、こどもたちは楽しそうだった。

 

広島市内に入り、駐車場を探し、

目的の原爆ドーム前に向かった。

 

 

2年半前の記憶が蘇った。

 

この時はまだ3人目を妊娠中で

夫も元気だった頃。

 

広島は結婚する前にも2人で旅をしたことがあり、

ご縁のある場所だった。

 

 

過去二回は楽しい思い出。

 

変わってしまった現実に悲しくもなりつつ、

でもここに来れるようになったということ自体が

「少し回復している」とも思えた記憶がある。

 

相変わらず、会話は少なかった。

 

自分1人で全部やって、

夫は同伴者くらいのスタンスでいようと思ったけれど、

 

無理な状況が用意されていた。

 

 

7歳、5歳、2歳の3人をひとりでとりまとめること

=だれかが我慢すること

 

でもある。

 

7歳の長男は原爆資料館にいってみたいという。

下の2人はチンチン電車ーーーとはしゃいでいる。

 

状況的に二手に別れて行動することになった。

 

 

夫と長男、下の子と私に別れて行動した。

 

 

仕方ない。

 

結局、私たちはふたりで子育てしているんだなと

思わざるを得なかった。

 

どんなに病んでいても、

いやダーーーと思っても

私たちは2人で3人の子育てをするパートナー。

 

頼りたくないと

拒んでも、

結局はお互い頼りあった方が

いい環境が作れる。

 

認めてしまえば、楽になった。