””心を病むイクメン80 ロケットストーブで盛り上がる | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。

前回記事はこちら

試行錯誤しながら、

ロケットストーブが完成した!!

 

悶々としながらも、

できたときは

うれしかったーーーー!!

 

ほしい!と思ってから

3週間くらいかかったと思う。

 

 

みんなで「枯れ木」を拾いにいって、

火をつけてみた。

 

 

火・・・

 

いいなあ。いいなあ。

 

 

みんなで盛り上がった。

 

焼き芋が美味しくて、

みんな夢中になった。

 

火力がとっても強くて、

すぐにお湯がわいた。

 

 

なんせ、キャンプもしたことのない

素人が作ったストーブ。

 

今にも壊れそうなところもあったけれど、

 

不具合をみつけては修正しながら、

どんどん

愛着が増していった。

 

 

 

「これを思い切り使いたい」

 

という欲がわいてきた。

 

今思えば

「やりたい」と思うことが出てきたというのは

少し、心が元気になってきていた証拠なのかもしれない。

「やりたいこと」を叶えるために考え、

行動するということ!

 

これができたということはすごいこと。

 

そのときのわたしには

そんな風に前向きに捉えられる余裕はなかったけれど。

 

ちょうど、春休みのカウントダウンがはじまっていた。

 

 

夏休みや冬休みは帰省したり、

様々な行事があるけれど、

「春休み」というのは

他の休みに比べて、大きなイベントもなく、

過ごし方の自由度が高い。

(保育園にも、会社にもない休みだし)

 

休職中だということは予想外だったけれど、

せっかくの時間。

 

 

ロケットストーブを持って旅してみよう。

 

あてのない旅がいい。

帰ってくる日も決めなくていい。

ただ、行きたい時に行きたい場所にいってみよう。

 

 

普段できないことをしてみよう。

 

 

と思い立った。

 

 

わたしの気持ちは二つ。

純粋に旅をしたい、普段できないことをしてみたいという思い。

もうひとつは・・・

 

 

「何か特別なことをしたい」という気持ち。

鬱の夫を受け入れられない。

鬱で休職しているなんて、受け入れられない。

でも、現実は・・・夫は鬱だし、休職中。

 

 

そんな現状、受け入れられない自分が嫌だった。

毎日ふとしたことで涙が出たり、

未来に不安になったり、

夫のことを心配で心配で監視してしまう自分が

嫌だった。

 

もっとおおらかでいたかった。

 

理想とはかけ離れた妻だったから、

 

強がって、前向きに過ごしている!という風にしたかったのかもしれない。

 

 

今という時間を受け入れ、前向きに過ごしている!

 

という事実を作りたかったというのも本音だった。

 

というわけで、

春休みスタートとともに、

わたしたちは旅に出ることを決めた。

 

 

そう・・・

 

「決めて」しまったのだ。

 

これがのちに自分と夫を苦しめることになった。