””心を病むイクメン52 結婚式その4 | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。


 

どうにか親族紹介も終わって、あとは披露宴。

 

12時に始まる予定だったが、少し時間をおしていた。

 

待ち時間は50分ほどあった。

 

夫はなんとか調子は戻ったようで、一安心・・・と言いたいところだが、

それよりも「調子が悪くなったこと」自体に

「鬱である」という現実を突きつけられている気分だった。

 

そして、披露宴でアルコールを飲ませない!ということで頭がいっぱいだった。

 

子供たちはなれない服装、慣れない雰囲気ですでに疲れていた。

ぐずぐず・・・

お腹すいた・・・

まだ??暇ー!!

 

グダグダだった。

 

いつもなら、こうなることを予測しておもちゃやおにぎりなどの軽食をもっているのだけれど、

今日はわたしの気持ちは子供に向いていなかったのだ。

 

いつもは子供のことを中心に考えるのに、その日は夫がメインだたんだと思う。

 

relaは緊張すると、すぐにお腹がすいちゃう子。本当に低血糖になってしまう子。

食べるとすぐに元気になるんだけど・・・。

 

準備できていない自分にも腹が立ったし、子供たちの相手をしてくれる人がだれもいないということにも腹立っていた。

 

わたしの実父母、弟なら、外に連れ出したりして気分を紛らわせてくれるのに・・・と思ってしまった。

 

義母は子供たちの写真を撮ったりしていたが、義父、義長兄は遠目にみているだけ。

 

1分がとてつもなく長い。

 

子供たちはわたしのイラついているのを察して、もっとグズグズ。夫はなんとかしようとしていたが、なんとかしようとする夫に腹が立った。

 

もうイライラ最高潮でようやく披露宴になった。

 

披露宴の席順がまた微妙で、

わたしの右隣がお相手の姪っ子ちゃん、左はsolt,rela、kira、夫、長兄の順だった。

 

わたし、大人ポツン。

 

soltの面倒を見ながら、遠い景色をみるかのように宴を眺めていた。

 

ものすごく疲れた。

 

内容は詳しく覚えていないけれど、自分のダークな心を思い知っただけ。

 

花嫁の手紙を聞いて

幸せいっぱい、愛情いっぱいにお育ちになった、花嫁さんの家族が妬ましいとさえ思ったほど。

 

自分が本当に嫌になった。

 

披露宴が終わって家に帰った。

 

夫はアルコールに手を出さなかった。

わたしの心のあれこれ、とらわれていたこたは、終わってしまえばこの一文になる。一体、なんだったんだろう。バカらしくなった。


夫はわたしに

「結婚式いってくれてありがとう」と言った。

でも、そんな一言ではチャラにできないくらい、わたしの心はガチガチになってしまっていた。


そして、チャラにできない自分に、また嫌気がさすのだった。


ものすごく疲れたし、もう全部いやになった。

 

帰宅して、一旦荷物を持って家の中に入ったが、その場にいることができなかった。

 

苦痛だった。

 

スマホと鍵だけもって、ガレージの車に乗り込んだ。

 

子供たちのことは気になったけれど、家の中にいるから大丈夫。ごちそう食べてお腹は満たされているから大丈夫。だと、勝手に言いきかせ、そのほかは考えないようにした。

 

なんで、こんな思いまでしないといけないの???

 

もういやだ。

 

そして、一方で、何てことないのに、お酒だって飲まなかったのに、何でわたしはこんなにイラついたままなんだろう?何にこだわり、許せない思いを抱いているんだろう・・・

 

寛容になれない自分に一番腹が立っていた。

 

わたしが頼ったのは実母だった。

 

頼りたくない気持ち、弱みをみせたくない気持ちもあった。

 

でも、実母に電話した。