末っ子なんけど、3人の中で1番最初に結婚して子どもを授かった。
わたしが義兄に出会った頃からずーっと彼女もいそうになかったんだけど、
真ん中のお兄さん、この半年ほど前にどうやら彼女できたんちゃうか?というオーラが出ていた。
話はトントンと進み、夫が休職して1か月半後に結婚式を挙げることになっていた。
夫は発症した時、すぐに真ん中のお兄さんに連絡をしていた。
というのは、お兄さんは10年ほど前に同じ病気で苦しんでいたから…。
相談の意味もあったと思う。
(当時もすっかりそんな気配も感じなくなっていた。だからわたしも夫も治らない病気ではないーという気持ちにはなれた)
その時に、お兄さんが言ったことば
「まあ、働きすぎじゃ。ゆっくり休め。治るから。気長に休め」だった。
そして、
「結婚式、無理せんでいいからな」
だった。
この話を聞いた時、わたしには「?」だった。
なんでまだまだ先の結婚式のこと、この段階で「無理すんな」っていうの?
よくなっているかもしれないのにー。
と思った。
結婚式の頃には良くなっているーそんなイメージを持っていたわたし。
お兄さんはそうは思っていなかった…。
夫は「困ったなぁ。結婚式いっぱい控えてるのにこんなんになってしもたわ」
だった。
なんとなくお兄さんと夫は同じ感覚だったんだろうな。
わたしだけ温度差があった感じ。
そして、あっという間に式の日になった。
つづく