心を病むイクメン49 結婚式その1 | 夫は心を病むイクメン 鬱は人生のスパイス 美味しい人生になりました

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結婚10年目のプレゼントは鬱病だった。
鬱の夫との日々をふりかえります。

夫は3人兄弟の末っ子。

末っ子なんけど、3人の中で1番最初に結婚して子どもを授かった。

わたしが義兄に出会った頃からずーっと彼女もいそうになかったんだけど、
真ん中のお兄さん、この半年ほど前にどうやら彼女できたんちゃうか?というオーラが出ていた。

話はトントンと進み、夫が休職して1か月半後に結婚式を挙げることになっていた。

夫は発症した時、すぐに真ん中のお兄さんに連絡をしていた。

というのは、お兄さんは10年ほど前に同じ病気で苦しんでいたから…。
相談の意味もあったと思う。

(当時もすっかりそんな気配も感じなくなっていた。だからわたしも夫も治らない病気ではないーという気持ちにはなれた)

その時に、お兄さんが言ったことば
「まあ、働きすぎじゃ。ゆっくり休め。治るから。気長に休め」だった。
そして、
「結婚式、無理せんでいいからな」

だった。

この話を聞いた時、わたしには「?」だった。
なんでまだまだ先の結婚式のこと、この段階で「無理すんな」っていうの?
よくなっているかもしれないのにー。

と思った。

結婚式の頃には良くなっているーそんなイメージを持っていたわたし。

お兄さんはそうは思っていなかった…。

夫は「困ったなぁ。結婚式いっぱい控えてるのにこんなんになってしもたわ」

だった。

なんとなくお兄さんと夫は同じ感覚だったんだろうな。

わたしだけ温度差があった感じ。

そして、あっという間に式の日になった。

つづく