Kさんが帰る時

駅からメールが何通も届いた


周りに恥ずかしいほど涙が出て止まらないと・・・

逢えた事がこんなに良かったと思ったのは初めてで

またきっと逢いにくるからと・・・


Kさんとは遠距離で次に逢えるのはいつになるか解らないけど

メッセンジャーでお互いの声を聞いていられるから

それはそれなりに逢えない辛さはさほど強くなかった




メールとメッセンジャーとサイトのメッセージ

Kさんは毎日私にアクセスしてくれて

私が寂しがらないようにと・・・優しい気遣いをしてくれていた


そんなKさんを私は心から信じて

好きだという気持ちが増していった






「一緒に歩こう その手を俺が繋いであげるから。」






いつも優しさに包まれている感覚だった

私もKさんに優しさをあげたくて・・・何度もケーキやクッキーを焼いて

送ったりしてた♪

送る度に嬉しそうに食べてる写真を送ってきてくれたりもしてくれた






「Kiraranが作ってくれる物は全て宝物 全部大好きだよ」






そんな事言われちゃったらぁ~木に登っちゃいます^^;


心の中は年甲斐もなくウキウキ浮かれていました








ある日 Kさんと同じサイト内(SNS)でお散歩していたら

ある人の日記が目に止まりました


「振り向いて欲しい人は振り向かずどうでもいい人は振り向いて」

「逢いたい人には逢えずに逢いたくない人には逢えるなんて」

「重荷に感じているんだよ」等・・・・





全ての日記の内容を読んでみた・・・

どう見てもKさんの文章で・・・

内容でKさんの日常生活が一致している・・・


マウスを持つ手が机から落ちて肩が震えた


言いようのない脱力感が襲った



全部嘘だったの?

あの言葉も優しさも温もりも みんな みんな 嘘だったの?

涙も手を繋いだ事も一緒に笑った事も

一緒に見た風景も・・・みんな みんな・・・うそ だったの・・・




不思議と怒りはなかった


翌日・・・・Kさんに私は聞いた




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Kさんと離れた後 こんな日記を綴っていました
今でも読むと目の前の文字に思い出が浮かび上がります


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あなたの香りがまだ残る手のひらを


そっと頬につけてみる



温かな優しさが伝わる繋いだ手


力の強さで感じる思い

ふとした瞬間の視線に男が薫る






一緒に笑って 一緒に歩いて 一緒に迷って 一緒に見て





太陽の動きが憎らしく空を何度も見上げた



道すがらの屋根の隅にすずめの子がよく鳴いていた


鳴かないで・・・もう一度この時はやってくるから
鳴かないで・・・きっと約束は守るから
鳴かなくていい 信じているから。。。




一緒に生きよう 



あなたが言った言葉。



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夕暮れを走る主人の車の助手席で


さっきまで抱かれていた余韻を感じている





罪の意識を感じならが体が覚えてる





ついさっきまでの体の熱が 香りが 汗が 

離れない 離したくない

意識を遠く少し前の記憶に引き戻される



熱い息を感じて

繋がった喜びで激しく熱を帯びる


声にならない快楽と

息を詰まらせるほどの鼓動と感情


激しく波打つ布の海で溺れそう


思わずあなたの肩にしがみついた

私を抱くあなたの体が愛しくて

指を食い込ませた



忘れないで こんなにもあなたを求めている事を




このまま時間を戻して 最後にねだったkissの場面まで。





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普段の何気ない風景が
時として特別な風景にかわる



例えば駅


普段は通勤や通学・お買い物や旅
沢山の人が入れ違いに交差する


慌しい改札口の一角に目をやると
今にも溶け込んでしまいあう程密着しているカップル


丁寧に何度も頭をお互いに下げあって別れの挨拶をしている人


今、再会したばかりの恋人同士 見詰め合って笑ってる


改札口の特別な風景は嬉しくもあり
もの寂しい辛さがある



朝の改札は比較的辛いイメージはないけれど
これが夕方だと西陽がやけに寂しさを強調する


きっと私は明け方の辛い別れの経験が少なく
夕暮れ時の辛い別れの数の方が多いからなんだろうと思う




ここで出会って ここで別れて 再会を誓って
あなたを想い 私を泣かせてあげる
夕暮れの助手席で見つめたはずなのに
西陽の差す改札口で恋しさが増した



人の想いを運ぶ電車の入り口


いろんなドラマが毎日ある


そしていろんな普段がある


普段と特別が交差しながら入れ替わる場所なんですね


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人の少ない時間帯に駅に到着した
改札口に向かう階段を昇り右に曲がればKさんが待つ改札口。

彼の為に焼いたケーキとカバンを握り締めながら

緊張した足で深呼吸と共に右に曲がった・・・




改札の真正面の向こうの方に真っ直ぐ改札を見ている人がいた


その人がKさんだという事は直ぐに解った

思わず微笑んだ


やっと逢えた♪


改札に向かって歩き始めるとKさんも改札に歩き始めた

距離がだんだんと近づき・・・胸が高鳴った

改札抜けお互いに ニコニコ


「はじめまして^^」「はじめまして~^^」


Kさんが すっ と私の手を繋いでくれた

この時 Kさんに逢えた事を実感して嬉しくて嬉しくて

どんな言葉で表現していいのか解らないくらいでした♪


二人でレンタカーに乗り ドライブを楽しみ

狭い車内で顔を見合わせては微笑んだ

朝のコーヒーを飲み 古いお寺や風情豊かな町並みを観光して

前から行きたかったレストランへ二人で手を繋ぎ入った

落ち着いた雰囲気のお店でゆっくり腰を降ろしてお互いを見つめなおした


お店を出て・・・雑貨のお店を覗くと

「何か買ってあげるよ^^」

「ううん 私は何もいらない^^大丈夫だから」

「じゃ・・・・お揃いの物を買ってあげるよ^^」

とお揃いの品を買ってくれました

「これで寂しくないようにね」

思い出の品ができた事が凄く幸せに感じた


ありがとう


そして大人の二人

ベッドを共にし愛し合いました


これで本当に繋がる事ができた・・・と心からの喜びが込み上げてきました



そんな時 主人から電話が入り


「今さ 仕事終わって駅の近くにいるんだけど駅まで迎えに行くから直ぐおいで」

「え? もう終わったの? 後どれくらいで駅に来る?」

「10分くらいかな ロータリーで待ってるわぁ」


一緒に居たい気持ちと現実はかけ離れているんですよね

Kさんに「直ぐ帰らないと・・・主人が・・・」と説明して

慌しくシャワーを浴び着替えて車に乗り込み駅に向かった



駅の手前で車を降り Kさんとの時間が終わった


「ありがとう・・・^^」

「また逢いに来るよ」

「うん・・・また逢いにきて・・・ありがとう」


慌しくKさんと別れ 主人の車に向かう途中

Kさんが運転する車が私を追い越して行った

車内のミラーでKさんが私を見ているのが解った


鏡越しの "さよなら" と "ありがとう" と "次の約束" を交わした



そしてまた二人の距離が離れていった。





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