春夏秋冬というけど、近年は夏冬じゃないのかと思う日本の気候
気持ちの良い季節はあっという間に過ぎていく。
ラーニャだかニーニョだか猫の響きの現象で、
ほぼ熱帯地方になりつつある日本列島はどこへ向かうのか。
風も涼しくなり、太陽を避けた曇りの日
5月以来の一ノ峰、二ノ峰へマツムシソウを見に訪れた。
風が時折強く吹き、服の中を通り過ぎていく
雄大な阿蘇外輪山の景色を前にすると、心が洗われるようだ。
無心で登り、光り射す山肌や雲の流れを見ていると
その景色のひろさに自分が同化して
虫や花と同じように自然の中に溶けていく
登山道の脇に、鑑賞用の花のように咲いているマツムシソウに癒される。
もう花の時期は過ぎていたが、風に揺れながら丘一面に咲いているところもあった。
歩いてきた道を振り返りパチリと写真を撮る。
凛々しく存在する峰にしばし見惚れ、カッコいい!と言った。
誰かが書いていた”眼副”というのはこのことだろうとうなづく。
二つ目のコブへ向かい歩き出す
次の遠征に行ける気力と体力があるのかと自問自答しては
まだ履きなれないスカルパの靴紐をしめ直すのだった。
二ノ峰からラクダのコブのような一ノ峰を眺める