介護保険料県平均で2割増 24~26年度「月額4423円」県がまとめた高齢者保健福祉計画で、平成24~26年度の介護保険料は県内54市町村の平均で19・6%(727円)値上がりし月額4423円となることが分かった。12年度の制度導入以来、最大の上げ幅。今後も高齢化で負担増が見込まれる中、ちばぎん総合研究所の大矢麻理江研究員は「介護予防と在宅介護の充実が保険料上昇を抑える鍵だ」と指摘している。

 65歳以上の第1号被保険者が納める介護保険料の基準額を集計した。保険料は、各市町村が3年ごとに介護サービスの利用予測や施設数、財政力などを勘案して決める。

 県内で最も保険料が高かったのは、九十九里町の5千円。ちばぎん総研によると、同町近隣で5つの特別養護老人ホーム開設が予定されており、町民の施設入居とそれに伴う介護費用給付が増えると見込まれることから前期比25%の大幅値上げとなった。また、高齢化率が28・0%と高い香取市は46・4%値上げ。高齢化率28・8%の銚子市も40・6%値上げした。

 一方、最も低かったのは四街道市で3200円。前期から据え置いた。高齢化率は県平均よりやや高いが、介護サービスを利用する要介護・要支援認定者の比率が低かった。同様に高齢化率や認定者率の低い白井市(3800円)や酒々井町(3900円)も据え置きだった。