これは私の妄想物語

暴行を受ける場面などあります。
見たくない方は
スルーしてくださいませ。

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しかし……
その日晏明は空の藻屑となって
消えてしまった。





あれよあれよ……

止める時間もなかった。
なぜなら、、
彼が陶信成と相打ちになった
その時間
禮伝家は既に
武装した者たちに
占拠されてしまったから。

逃げる暇などなかった。
いきなり彼らが押し寄せて
警備の人間を殲滅し、
禮伝の事務所で
執務に当たっていた将貴や
自宅で珍しく花の世話を
していた花琴や庭師
料理人、執事、小間使い
果ては洗濯女まで……

禮伝家の使用人たちは全員
彼らに拘束された。

無論 真響も逃げる暇はなかった。

自宅の応接室に
連れて来られた将貴が
真響に小声で聞いた。
「志煌は?
連絡があったか?」

「ないです。
志煌もまさかこんな目に…」

「この人たちなんなの?
私達をどうする気?
警察は…」

花琴の声が大きく、
真っ黒の衣装に武装した男のひとりが
彼女の頬を平手で突然殴った。
「何するんだ!
私の妻だぞ!」
その将貴は身体に縄を巻かれて
身動きが取れない。
真響も同じだった。

殴った男が
薄ら笑いを浮かべている。

「お前らみんな死刑だ。
ボスからは
そう指示されている。
さて……誰から殺られたい?」

「助けて!嫌よ!私。
私たちが何をしたというの?
お願い、命だけは……
お金ならこの部屋の隣の金庫に
沢山あるから……
現金よ!みんな持って行きなさい!」
花琴が泣きながら叫んだ。

「うるせぇな!この女」
男は花琴の綺麗に結い上げた髪を
引っつかむと、近くの椅子に
引っ張っていき立たせた。
そしてぐるぐると縄を巻いた。

痛みで 花琴の鳴き声がおおきくなる。
こんな手荒い真似は
生まれてこの方
受けたことのない女である。
数発殴られた上に
煩いからと猿轡を噛ませられる。
花琴の綺麗な顔が
みるみる腫れ上がった。

同じように将貴も猿轡をされ
首には輪っかにした
太い縄を巻かれた。

暴行を受けた将貴は
気絶寸前。
それを天井の太い梁や
窓際の二重になった
カーテンレールに引っ掛けると
使用人たちを次々と
椅子に立たせた。
部屋にいる全員はそれぞれ
そうやって括り付けられた。

真響始め、執事や使用人もみな
酷い暴行を受けた。
その後の所業。
椅子を蹴飛ばせば
みな死に至る。

まるで処刑?!
他の使用人は廊下に
並べられているふうだ。
こいつら本当に
俺らを全員殺す気だ!
真響は悟った。

「伯母さんに酷いことしないで!
やるなら俺をヤレ!」
真響がたまらず
苦しい息の下から
大声をあげた。

男達は無言で
真響達を銃を手に威嚇する。
小間使いや纏足を履いた
世話係の阿媽達の
すすり泣きが真響を切なくさせた。

何が目的なのか?
本当に殺すつもりなのか?
全く分からない。
ただ恐怖が支配する
時間だけが
無為に過ぎていった。

すると長い廊下や階下から
銃声が聞こえた。
まさか!!
使用人達を!

それと同時にたくさんの
靴音が階段を上がってきた。

「お前ら!何をするんだ!
彼らに罪は無いぞ!」

「煩い!さっさと上がれ!」

あきらかに志煌の声であった。
声が、、怒りなのか?
恐怖なのか?震えている……


開け離れたドアから
志煌の顔が見えた。
それと同時に
……

阿木津!!!

彼も武装している。
嘘っ!!
なんでだ!

「悪いな!!
お前たちは知りすぎた。」

「使用人は関係ない!
解放しろ!」

「残念ながら……
みんな俺を知っている。
残す訳には行かないんだよ」

そう言放つと阿木津は
窓際へ行くと
端からゆっくりと
ひとつずつ
椅子を蹴飛ばして行った。

「やめろ!!やめてくれ!
やめてくれ!!阿木津……
彼らに罪は無い」

志煌が崩れ落ちた。

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「凄惨だな、これは。」
RYUが死体をひとりずつ
調べていく。




「Kカンパニーがやることです。
普通では終わらないでしょう」
楓季の検分が終わった遺体を
ひとりずつ丁寧に並べていく。

「可哀想にこんな小さな子どもまで」

「やはりダメか…
龍王からはなるべく沢山
助けてやれとのお達しだったが」




「真響と志煌は大丈夫です。

RYU様、顕現よろしくお願いします」


龍族の部下が声をかけた。


RYUと志煌はそこへ座り込み

RYUは志煌へ

楓季は真響に

声をかけた。


「お前は死んだ……

もう一度やり直したいか?

生きたいか?

生きたいなら返事をしろ!

龍族として

生かしてやる。、

時間はないぞ!

さぁ、、この手を掴め!」


志煌と真響


その手がユルユルと伸びて

RYUと楓季の手を

しっかり掴むのだった。。


ℯ𝓃𝒹✨


これで真響のおとぎ話は

一旦終了。

いつかまた彼の

龍族としての再生物語を

綴りたいと思います。


本日もお立ち寄り

ありがとうございます