私には、夢があります。
それは、女子アスリートが今よりもっと、ワクワク夢に向かえるような服のブランドをつくることです。
夢を叶えるために、応援してくれる自分以外の誰かのために、日々体を鍛える女子アスリート。
彼女たちがどんなに体を鍛えても、その体にストレスをかけない、それでいてデザインもかわいらしいものをつくりたいです。
私自身、柔道を9年、レスリングを11年間経験し、今年の7月に引退したばかりです。
子供のころから日本一、オリンピックを目指し、人生をかけてきました。
そして、体を鍛える半面、体のサイズに合う服がなくなってきたことに気付いたのです。
いつしかジャージまでもレディースでは太ももが入らなくなり、そのような経験から、引退後は必ず女子アスリートのための服のブランドを立ち上げようと心に決めていました。
週に1度あるかないかの休みに、少しおしゃれをしてお出かけしたい・・・
そんなときに、どんなに鍛えた体でも、自分に合うサイズの服があれば。服選びがわくわくするものとなり、それだけですでに心がリフレッシュされるでしょう。
疲れはためたくないが、かわいくもしたい・・・
そんなときに、見た目はしっかりおしゃれな服でも、素材にスウェットの生地を用いたような楽な服があれば。体へのストレスなく、それでいておしゃれも楽しめ、アスリート女子の休日を充実させることができるでしょう。
ジャージが普段着といっても過言ではない女子アスリート。もっとかわいいジャージやスウェットがほしい・・・
そんなとき、リアルな「ほしい」の声をもとに、他のどのスポーツブランドも扱っていないような可愛くバリエーション豊かなジャージ、スウェット類がたくさんあれば。お気に入りの服を着ていることで、嬉しい気持ちからモチベーションが上がり、練習も前向きに取り組めることでしょう。
中には、「服に興味があること」それ自体に良いイメージを持てない方もいるかもしれません。アスリートといえば存在するのが監督、コーチたる存在。「そんなことに気持ちがいっているのは競技に集中していない証拠だ」「チャラチャラしている」そのような言葉を、私は実際に何度も聞いてきました。誰かの目を気にして、服に興味を持っていると言いづらい。服に興味を持ってはいけない気がする・・・
そんなイメージを、覆したいのです。毎日身にまとうものだからこそ、ストレスなく、それでいて気分も上がるようなものをつくりたいのです。
大人に「あの選手はきちんとしている」そう褒められるような服を目指します。
私には、これまで20年間、格闘家として人生をかけて走り続けてきた経験と、小さなことですが誰かのために何かをして「ありがとう」と言ってもらえた時、それを心から幸せだと思えた感性があります。
誰かを幸せにするために、自分にできることをする。その精神を根付かせたいです。
また、この夢をかなえることで、「夢は実現する」と、アスリート女子の金の卵たちにさらなる勇気を与えることができると信じています。
そして、女子アスリートが今よりもっとわくわく夢に向かい、日本を元気にしてくれると信じています。
日本中に幸せがあふれますように。
笑顔と夢で埋め尽くされますように。
その中の小さな一つの光になれますように。